ヨシヒロです。どうも。
「心理的安全性」という言葉を見聞きしたことある日本人は、まだそれほど多くないのかもしれないなぁというのが個人的な感覚です。
あなたももしかすると、心理的安全性という言葉をどこかで聞いて、ネットで調べているうちにこの記事に辿り着かれたかもしれませんね。もしそうだとしたら、あなたはラッキーです!
この「よさがみえるラボ」のサイトには、心理的安全性に関する記事が山盛りですから!笑
心理的安全性に関する記事は「心理的安全性」のカテゴリーにまとめてありますので、ぜひそちらものぞいてみてくださいね。(下のボタンを押すとカテゴリーページへ移動します。)
さて、人材開発や組織論の界隈では最近ホットな「心理的安全性」というキーワードですが、組織の心理的安全性を高めることでいくつものメリットがあると言われています。
海外での研究が中心ですが、ハーバードビジネススクールのエイミー・C・エドモンドソン教授の著書「チームが機能するとはどういうことか」という本は日本語訳が出版されており、これがとても参考になると思います。
僕もこの本を読んで勉強させてもらいました。この記事では、この本で紹介されている心理的安全性の7つのメリットを簡単にご紹介します。そして、詳しくは7つのメリット毎に記事を書いていますので、このメリットが欲しいよね!と思うところがあれば、ぜひ詳しい記事も読んでみてくださいね。
Contents
心理的安全性とは
心理的安全性を高めることのメリット…のお話をする前に、そもそも心理的安全性とは何か?ということを書いておきます。
心理的安全性とは、あるテーマについて、チームのメンバー同士がお互いに気兼ねなく発言できるチームの雰囲気のことを指します。
例えばある会社のあるチームのある会議中のことを想像してみてください。その中で、「こんなこと言ったら面倒くさいやつだと思われるかなぁ…」とか、「こんな質問したら何も知らないやつだと思われるだろうか…」とか、そのような不安を抱えて会議に出席している人って、意外とたくさんいるのではないかと思います。
心理的安全性が高い、心理的安全性が保たれているというのは、そのような不安を感じる人がいないチームの雰囲気のことです。
個々の違いや価値観(ダイバーシティ)が認められている状態です。そんな状態だと、チームにとっていいことがたくさんあるんですね!
心理的安全性を高める7つのメリット
さてそれでは、どんないいことがあるのか、エドモンドソン教授の「チームが機能するとはどういうことか」を咀嚼しながら、ご紹介していきたいと思います。
素直に話すことが推奨される
1つ目のメリットは「素直に話すことが推奨される」ことです。これが、心理的安全性を高めることの最大のメリットだと言われます。
このあと6つのメリットを順次ご紹介しますが、全てはこの素直に話すこと、が大前提となる話です。
職場のコミュニケーション力の向上が大事って話は、別に今に始まった話ではなく、昔から言われていることと思います。じゃぁ単純に上司と部下、あるいはメンバー同士が話す時間を増やせばいいかといえば、そういうものでもないですよね。
ITツールが発達し、隣の席の人にもメールやチャットでコミュニケーションをとるような時代です。やはり人と人とのコミュニケーションは減っているのでしょう。だからこそ、このような心理的安全性といった考え方が注目されてきているのだと感じます。
以下の記事では、心理的安全性が日本で注目されるようになった理由なども合わせて書いています!
考えが明晰になる
2つ目のメリットは、「考えが明晰になる」ことです。考えが明晰になるというのは、考えるべきことに集中できるってことですね。仕事に集中できるってことです。
さて、心理的安全性が高まるとなぜ仕事に集中できるのでしょう?それは…こちらの記事を読んでみてくださいね!
意義ある対立が後押しされる
3つ目のメリットは、「意義ある対立が後押しされる」ことです。言い換えると、たとえ反対意見であったとしても、喧嘩のような対立構図になるのではなく、それが意義あるものになるということです。
会議などで反対意見が出ると「どうしよう…反対された…どうしよう…」と思考停止状態になってしまうこともあるかもしれませんが、心理的安全性が高まっていれば、そんなことはないはずなんです。詳しくはこちらの記事をどうぞ!
失敗が緩和される
4つ目のメリットは、「失敗が緩和される」ということです。心理的安全性が高いチームと、そうでないチームでは、どちらの方が“失敗”が多いと思いますか?
心理的安全性の高いチームの方がコミュニケーションがよく、失敗が少なくなると思われる人が多いかもしれませんね。でも、実は逆なんです。詳しくはこちらの記事で!
イノベーションが促される
5つ目のメリットは、「イノベーションが促される」ことです。イノベーションって聞くと何か新しい製品や、これまで世の中になかった技術を搭載した何かを思い浮かべる人もいるかもしれませんね。
でも、実はそうとも限りません。価値観の異なる人たちの意見が集まれば、(新しい技術はなくても)イノベーションは起こせるのです!
成功という目標を追求する上での障害が取り除かれる
6つ目のメリットは、「成功という目標を追求する上での障害が取り除かれる」ことです。…なんだか難しいことを言われている気がするかもしれませんが、要するにチームの目標を達成しやすくなるよ!ってことですね。
責任が向上する
7つのメリットは、「責任が向上する」ということです。ここが心理的安全性の高いチームに対していちばん誤解の多いポイントだと思うんですが、「心理的安全性が高いって、要するにメンバーが仲良しってことだよね?」と言われることがあります。
まぁ間違ってはないのですが、単なる“仲良しチーム”ってわけではありません。仲がいいかもしれないし、それほど良くないかもしれないけど、何れにしても“責任を持って成果を出せるチーム”なんですよね。その辺を詳しくお伝えします!
おわりに(心理的安全のデメリット?)
ここまで、心理的安全性のメリットをざっとご紹介しました。いかがでしたでしょうか?気になるポイントがあれば、ぜひそれぞれの詳しい記事も読んでみてくださいね。それぞれの記事については、新たな事例など見つけたら随時書き足していく予定です。
心理的安全性を高めることはメリットばかりのように書いていますが、デメリットはあるでしょうか?僕はハッキリと「無い」と言っていいと思いますが、ひとつだけ挙げるとすると、心理的安全じゃない組織を心理的安全な組織へと進化させる過程では、多少の苦労が伴うかもしれません。
これは実体験です。僕は会社員ですが、心理的安全性のことを知ってから、自分の組織にもこの考えを浸透させたいと思い活動をしていますが、当然ながら抵抗感を示される人も大勢いらっしゃいます。
上司にこのような考えを話したら「そんなのは理想論だろ」とバッサリ一刀両断されたりとかね(笑)こころ折れるかと思いましたよ…まぁでも、そういう受け止め方もあるよね、と受け入れながら、少しずつ変わっていくしかないのかもしれません。
そんな苦労話を聞きたいという方は、ブログには書けないこともたくさんありますので、ぜひよさラボのセミナーの場などでお話ししましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
- チームの心理的安全性を高めたい
- 安心して意見を言い合えるチームにしたい
- メンバーの強みが活かされるチームにしたい
- 「このチームにいられてよかった!」と思える場をつくりたい
- 「ここで力を発揮したい!」と皆が積極的に思えるチームにしたい
そんなあなたや、あなたのチームにオススメなのが「チームのよさがみえる会議」です。あなたの会社にファシリテーターがお伺いして心理的安全性の高い場作りのお手伝いをします。お気軽にお問い合わせください。
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