ヨシヒロです。どうも。
さて今回は、「心理的安全性を高めるメリット」シリーズ記事の第4弾です!
エイミー・C・エドモンドソン著「チームが機能するとはどういうことか」という本の中から、心理的安全性を高めるメリットについてご紹介しています。
本書には、チームがチーム本来の力を発揮するために何が必要か?リーダーはどのように振る舞うべきか?ということが書いてありますが、その中で最も大事だと思うのが、「心理的安全性を高める」ということ。
心理的安全性が高い状態とは、チームの中で誰もが気兼ねなく発言し、それを受けとめ合える空気感ができていることを言います。僕はそれってすごく大事だな!と思うと同時に、自分のいるチームもそんな場であってほしいと思い、こんな記事を発信しています。
シリーズ記事の第1回〜第3回はこちらからどうぞ。
Contents
心理的安全性を高める7つのメリット
さて、心理的安全性を高めるメリットとして、本書には次の7つの効果が挙げられています。
①率直に話すことが推奨される、②考えが明晰になる、③意義ある対立が後押しされる、④失敗が緩和される、⑤イノベーションが促される、⑥成功という目標を追求する上での障害が取り除かれる、⑦責任が向上する。
今回はこのうちの④失敗が緩和される、についてお話ししたいと思います。ポイントは、いいチームほど失敗が多く見られるということ。いいチーム、優れたチームほど失敗が減るんじゃないかと多くの人は思うかもしれませんが、実はそうではないんですね。
心理的安全性が高いと失敗が増える
チームが機能するとはどういうことかの中で著者は、病院でのチームワークについての研究をおこなっています。薬を正しく投与するということに対して、チームワークの良し悪しがどう影響するかを調べたそうです。著者の仮説は、チームワークがいいほど、薬の投与に関するミスは少ないという正の相関が得られると考えていたんですね。まぁほとんどの人がそう考えるだろうと思います。
ところが実際には、チームワークがいいほど、つまりチームの心理的安全性が高いほど、失敗が多くなるという結果が得られたとのこと。さて、チームワークはいいのに失敗が増えたのはなぜでしょうか?
心理的安全性が高い環境とは、チームメンバーがお互いに気兼ねなく自分を発信し、それを受けとめ合える環境です。つまり、
というように、失敗した人は素直に失敗を認め、チームメンバーがそれをカバーしてくれる環境ができているのです。つまり、失敗を認めてそれをシェアし、お互いカバーし合える環境になっているから、いいチームほど失敗が増える(正確には見えるようになる)のです。
もちろん、やってはいけない失敗も中にはあるでしょう。例えば病院の例で言えば、患者さんに投与する薬の種類を間違えたら、もしかしたらヤバい副作用が発生するかもしれません。
そんな場合にも、心理的安全性が高ければ・・・
となります(予想ですが)。でも心理的安全性が低ければ・・・
とAさんはモヤモヤと1人考え続けてしまいます。考えてる時間が勿体無いし、人の記憶なんて1日経てば半分以上忘れてしまうんですから、その仕事が習慣付くまで何回も聞けばいいんだと思います。
失敗や間違いを隠す習慣
最近、大手鉄鋼メーカーの偽装問題が明るみに出ました。業績や納期といった数字に追われ、目先の数字を達成するためバレなければいいという感覚で偽装・隠蔽に走ってしまったと推察します。
実際のところ、現場でどのようなやりとりがされていたのかは知りませんが、間違いや失敗を部下が言い出せない、数字は絶対、みたいな風潮があったとしたら、それはつまり、心理的安全性が低いということです。
企業活動ですから、納期や売上などの数字はもちろん大事でしょう。でも、一従業員として、自分の心を押し殺してまで守るべきものでしょうか?そうせざるを得ない環境があるのなら、そうしなくてもいいように経営者は戦い方を変えるべきです。
おわりに
今回は心理的安全性を高めるメリットのひとつ、「失敗が緩和される」についてお話しました。後半は若干横道に逸れましたが、いいチームなら、自然に失敗が緩和されているはずです。
心理的安全性を高めることで仕事の成果につながり、そしたらみんな仕事が楽しくなって、さらに心理的安全性が高まっていく・・・そんないいスパイラルに入っていきたいものですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
- チームの心理的安全性を高めたい
- 安心して意見を言い合えるチームにしたい
- メンバーの強みが活かされるチームにしたい
- 「このチームにいられてよかった!」と思える場をつくりたい
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