こんにちは。よさがみえるラボの高井ちずこです。
あなたの心の中に、相反する感情や、矛盾する気持ちはありますか?
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例えば、こんな矛盾する気持ち。
先日、友人がこんなふうに話してくれました。
それぞれの活動場所や、属しているコミュニティが違ってきた感じ。
たしかに、人との関わりの濃さ・薄さって、移り変わりますよね。
この話を聞いて、友人のことを素敵だなぁ、と思いました。「喜ばしい」「寂しい」「妬ましい」を全部、ないことにせず、まるっと表現しているところが。
「新たな居場所を見つけているのだから素晴らしい!寂しがっていたらダメよね!」とするのではない。
「嫉妬するなんて良くないわ!私だって新しいコミュニティで仲良くしている人がいるし」と抑え込むのでもない。
どの感情に関してもニュートラルに対等に受けとめている感じも、いいなぁと思いました。
ふむふむ、と自己受容度を高めていく
日常の些細なシーンで。
ちょっと気持ちがざわついたときに。
矛盾していたり正反対だったりする感情であっても、どれもないことにせず、そのまま「その気持ちがあるんだな」と受けとめる。
私はこれを「ふむふむ」と呼んでいます。「ふむふむ-する」という動詞です(笑)
と、気軽に使えます。
自分の中にある気持ちを一つ一つ、「そう感じているんだね」とふむふむと受けとめていくこと。これが「自己受容」なのだと思います。
実は、チームの心理的安全性と、メンバー個々の自己受容度は互いに影響し合っているもの。 (これについてはまた別の記事で詳しく書きたい!)
ひとりひとりが、ふむふむ!と自己受容度を高めていくことは、チームの心理的安全性が高まりやすくなることにもつながるはずです。
今日はどんな気持ちを「ふむふむ」と受けとめましたか?
仕事の場で「矛盾する気持ち」をどうするか?
職場で、仕事をしている中で、矛盾する気持ちや複雑な感情を感じることはありますか?
仕事の場というのは、何か一つの結論を求められたり、明確な意見を表明する必要があったり・・・ということがほとんどですよね。
例えば採用の一次面接を担当して、「合格にしたい気持ちもあるし、不合格にしたい気持ちもあります~」と報告したら、「で、どっちなの?」と結論を求められるでしょう(笑)「合否決めてから持ってこい!」と怒られるかもしれません・・・。
だから、職場では「矛盾する気持ち」「迷う気持ち」を表現しなくなっていく。結論を出すために思考し・・・矛盾は解消すべきもので、明確に説明できる意見にすることが必要で。
となると、おそらく、自分の中の複雑な感情や、矛盾する気持ち、迷いには、そもそも目を向けなくなっていきます。(矛盾を見つけたら解消しなくてはならない、迷いは断ち切らなくてはならない・・・それなら初めから気づかない方が楽!)
でも。ここに目を向けることは、前述のように個々の「自己受容度」に関わるもの。(ひいてはチームの心理的安全性に関わるもの)
だから、ともに働く人たちのチームの場でこそ、大事にしたい。
そして、本来、その迷いや矛盾する気持ち、その人の中にある(そのチームの中にある)すべての声は、宝だと思うのです!それだけバラエティに富んだ情報、視点がそこにあるということだから。
もし私が、「合格にしたい気持ちもあるし、不合格にしたい気持ちもあります~」と聞いたら、ワクワクしますね(笑)
「合格にしたい気持ちはどんなもの?なぜそう感じるの?」
「不合格にしたい気持ちはどんなもの?なぜそう感じるの?」
と、どちらも場に出してもらって、そのまま眺めたい。そうすることでチームにとって良い結論が出せると思います。
「こんな相反する気持ちや考えがあって、迷ったけれど」というプロセスの部分を飛ばして結論だけを報告して進めることは、手間や時間は省けるかもしれないけれど、そこにある宝を見逃すことかもしれない。そう思っています。
もちろん、すべてのプロセスをシェアしたり、何もかも気持ちを伝えたりしなければならない、ということではないのです。
進めたい仕事のスピードとのバランスも取りつつ、いつでも安心して「矛盾する気持ち」の存在をそこに出せるということ。それが価値あることとして扱われるチームは、心理的安全性もメンバーの自己受容度も育まれやすいだろうし、長期的に見て生産性も高まっていくだろうな、と思います。
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気軽に「ふむふむする」感覚を掴めるはず!
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