最近、「心理的安全性」への注目度が少しずつ高まっていることを感じます。
「心理的安全性」とは…
「心理的に安全な」というのは、人々が何か困ったことになるのではと不安に思うことなく自由に、関連する考えや感情を表現できる雰囲気のことだ。
(「チームが機能するとはどういうことか」エイミー・C・エドモンドソン著 より)
つまり、「こんなことを言ったら責められるのではないか?ダメなやつだと思われるのではないか?」という不安なく、想いやアイディア、本音を気兼ねなく発言できる空気のことです。
先日、リクルートマネジメントソリューションズによる、こんな調査も発表されていました。
16人のさまざまなチームリーダーへの聞き取りをもとにまとめられています。
興味深く読みました。
「なるほど!」とか「やはり!」とか思ったところについては、また改めてじっくり書きたいと思っています。
今日は、この話。
記事の中で、少数ではありますが「心理的安全性は必要ない」と言っているリーダーもいるとのこと。(なんですと!?)
その理由のひとつに、
「いろいろな意見が出されると組織がまとまらなくなる」
とあります。
私たちも、昨年1年間さまざまなチームに「心理的安全性」についてお伝えしてきましたが、
- 「本音を言えるようになるのはいいが、それで出てきた意見をどうやってまとめるのか?」
- 「皆が好き勝手言いだしたら収拾つかないのでは?」
不安になるものですよね(o˘◡˘o)
でも。
声を大にして言いたい!!
心理的安全性が高い組織になることは、個人が自分の損得のために「好き勝手言う」ようになることではない!のです。
心理的安全性は、責任感やコミットメントを高めます。
「思いや考えを言える」
「(そのまま採用されるという意味ではなく)意見が受けとめられる」
という実感は、「チームに存在を認められている」「創意工夫が喜ばれる」という感覚に繋がり、積極的なチャレンジや役割を担う姿勢を引き出すのです。
そうなると、メンバーは「『チームの共通の目的に向けた』率直な意見を言う」ようになるでしょう。
ある議題について意見が正反対だったとしても、それは「好き勝手言っている」のではなく、「目的のためにどの手段が良いか」の意見が異なるということ。
…あら?逆にまとまりやすそう!と思いませんか?
よさラボのチーム内でも、意見が割れることがあります。
最終的な結論は、自分が出した意見になることもあれば、誰かの意見になることもあるし、融合案になることも。
でも、それが「誰が言い出した意見か」ということは気になりません。
チームとして最善だと思う選択ができることが大切だから。
そう思えるのは、自分の意見が、そして自分の存在が、「受けとめられている」とチーム全員が感じているからだと思うのです。
もちろん、ファシリテーションをする上では、「引き出す」(意見を場に出してもらう)と、「まとめる」(結論を出す)とで必要なスキルは異なります。
意見を集約するって難しそう、と思う気持ちもよく分かります。
ここでファシリテーションを一言で伝えるのはとても難しいのですが…
大切なことは、出た意見を「採用する」ことではなく、すべての意見を「受けとめる」ことです。
あなたのチームは、意見や思いを言いやすい雰囲気ですか?
メンバーは皆、発言したら「受けとめてもらえる」と感じていますか?
「本音を言える」「意見を言いやすい」ということだけを取り出してイメージしてしまうと…それは実は「心理的安全性が高い状態」のイメージではないのかもしれません。
ぜひ一度、心理的安全性の高い状態を「体感」してみていただきたい☆
体感と知識の両面から「心理的安全性」を知ることができ、あなたのチームにも活かせるセミナーがあります。
「チームのよさがみえるセミナー 〜よさカードを用いて心理的安全性を高める方法〜」、オススメです。
- チームの心理的安全性を高めたい
- 安心して意見を言い合えるチームにしたい
- メンバーの強みが活かされるチームにしたい
- 「このチームにいられてよかった!」と思える場をつくりたい
- 「ここで力を発揮したい!」と皆が積極的に思えるチームにしたい
そんなあなたや、あなたのチームにオススメなのが「チームのよさがみえる会議」です。あなたの会社にファシリテーターがお伺いして心理的安全性の高い場作りのお手伝いをします。お気軽にお問い合わせください。
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