ヨシヒロです。こんにちは。
心理的安全を高めるための会議ってどんなものでしょう?まさに、よさラボが提供している「チームのよさがみえる会議」はそれそのものですが、世の中にはいろんなやり方があります。
僕の個人的な感覚ですが、「チームのよさがみえる会議」は、会議の仕組みとしてはどちらかというと小規模チームで心理的安全性を高めたい時に“よさ”を発揮する方法ではないかと感じています。
一方、例えば何十人、何百人、はたまた何千人という会社全体で心理的安全性を高めたいと思った場合、みんなでよさ会議!をするのも、それはそれで楽しそうですが、他にもやり方がありそうな気もします。
今回は、世の中で心理的安全を高めるために取り組まれている“全体会議”に焦点を絞ってご紹介しようと思います。(心理的安全を高めるため、と明確に目標設定してやっているかどうかは知りませんが、結果的にそうなっていると思う事例です。)
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Google社のThank Google, It’s Friday.
働きがいのある企業ランキング(米国版)にも常連で名を連ねるGoogleですが、彼らが何万人もの社員の心をひとつにするためにおこなっている社内イベント『Thank Google, It’s Friday.』は有名かもしれません。
という方も、恥ずかしく思ったり、そんなことも知らなかったなんて…などと思う必要はありませんよ。こんなこと書いてる僕もつい最近まで知りませんでしたから(笑)
元々はThanks God, It’s Friday. (TGIF)という英語のスラングが由来だそうです。一般的に仕事や学校が終わる金曜日に、神様に感謝します!ということですね。日本で言うところの“花金”ってやつでしょうか。
Google本社では毎週金曜日の午後、軽食も出てくるフランクな場で、経営のトップのプレゼンに対して一般社員が自由に意見できる場として活用されているようです。こういった活動を通じて、社員の声を拾い上げているのですね。
通常、何千人、何万人という規模の会社になると、社長なんて雲の上の人で、社長は自分の顔すら知らないだろう…社長に物申すなんてできるわけがない…と思うかもしれません。
でも、Googleでは実際にそれをやっているんですね。一般社員が社長の発言に対し「間違っている!」とか「もっとこうしたほうがいい!」とか言うわけですね。それに対して真摯にレスポンスをくれるというのですから、なんていい会社だって思いますね。
最終的な意思決定者は社長かもしれませんが、一緒に働く仲間がどんなことを考え、どんなことを感じているのか。それをきちんとシェアする場を持っているわけです。しかも、ストレートに想いを伝えられる心理的安全性の保たれた場です。
そりゃ働きやすくもあり、成果も出るわけです。納得ですね。
ミラティブ社のプレミアムエモイデー
続いてはミラティブという日本で出来たばかりの会社のプレミアムエモイデーという取り組み。エ、エモい?って何だったっけ…と最初は頭にクエスチョンマークが浮かびましたが、これもGoogleのTGIFに似た活動です。プレミアムエモイデーは、きっとプレミアムフライデーから来た言葉ですね…
エモい、は次のような意味です。
エモいは、英語の「emotional」を由来とした、「感情が動かされた状態」、「感情が高まって強く訴えかける心の動き」などを意味する日本語の形容詞。感情が揺さぶられたときや、気持ちをストレートに表現できないとき、「哀愁を帯びた様」などに用いられる。
(Wikipediaより引用)
ミラティブはネットゲームの実況中継アプリを開発している会社です。代表の赤川氏はNewspicksのインタビュー記事で、組織運営に関しては「ロジカルだけど、エモい会社」を目指していると言われていました。コミュニケーション空間をつくる会社として、人の感情を大切にしたいという想いがあるそうです。
そこで社内では月に1度、「プレミアム・エモイデー」という全体会議が開かれるそうです。ここでは業務、会社全体の話ももちろんあるそうですが、各自が仕事・プライベート含めて最近あった「エモい話」をすることで、お互いのの感情や感覚を共有するそうです。
赤川氏は、会社の若い人の意見を積極的に取り入れるためには、心理的安全な場が必要であると言われています。若い社員が、経営層やキャリアの長い人がいる場でも「自分はこう思う、こう考える」という意見を正直に言えるかどうか。それが、ゲームアプリという比較的若い人に向けたサービスの開発に繋がるということです。
そういう環境にするためにも、感情を共有するプレミアムエモイデーは一役買っているのでしょう。こういう経験をしてこう感じた、という個人のエモい部分が垣間見えると、その人に対する見方が知らない時とは大きく変わりそうな気がします。
おわりに
ということで今回は、心理的安全性が高まりそうな全体会議の例としてGoogle社のTGIFとミラティブ社のプレミアムエモイデーをご紹介しました。
こういう活動があることを知って個人的に思うことは、まずは週に半日、とまでは言わなくても月に半日くらい、経営層も一般社員も誰もが自由に発信できる場をつくる余裕を持たなきゃいけないと感じます。
人事戦略がうまくいっていない会社ほど、時間がない、人手も足りないのにそんな時間をどう作るんだよ(怒)…と後ろ向きなことばかり言っている気がします。
こういった場づくりは長期的には離職率を減らして人手を確保し、しかも社内の心理的安全性が高まって全社一丸となって活動する土台になるのだと、早くみんな気づいて欲しいなって思いますね。
業務で忙しいからこういう時間は後回し…にするのではなく、どんなに忙しくても、確保すべき時間だと僕は思います。経営者の皆さん、リーダーの皆さん、どうかそんな有意義な時間をとってください!お願いしますね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
- チームの心理的安全性を高めたい
- 安心して意見を言い合えるチームにしたい
- メンバーの強みが活かされるチームにしたい
- 「このチームにいられてよかった!」と思える場をつくりたい
- 「ここで力を発揮したい!」と皆が積極的に思えるチームにしたい
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