ヨシヒロです。どうも。
さて今日は、以前にご紹介した「チームが機能するとはどういうことか」という本のご紹介、パート2です。以前の記事はこちらからどうぞ。
この本では、チーム内の心理的安全性を高めることが重要であり、心理的安全性が高まることによる7つのメリットがある、ということが書かれています。
心理的に安全な状態とは、こんな質問したら無知だと思われるんじゃないか・・・みたいな心配をすることなく、チーム内の誰もがありのままの想いを発信しあい、そしてそれを受けとめあう風土ができている事です。
心理的安全性を高めることで、①率直に話すことが推奨される、②考えが明晰になる、③意義ある対立が後押しされる、④失敗が緩和される、⑤イノベーションが促される、⑥成功という目標を追求する上での障害が取り除かれる、⑦責任が向上する、という7つのメリットがあると本書では言っています。
前回は、この心理的安全性を高めることで①素直に話すことが奨励される、というメリットについて詳しくご紹介しました。無知だと思われるかも…無能だと思われるかも…みたいな心配がないので、みんな素直に発言できるようになるんですね。
今回は②考えが明晰になる、という点についてちょっと掘り下げてお話ししたいと思います。
なお、この「心理的安全」の重要性は、Google社の調査(プロジェクト・アリストテレス)によっても認められています。データアナリティクスの専門家集団が至った結論だと言われると、納得感がありますね。
Contents
心理的安全でないときの頭の中
心理的安全性を高め、誰もが発言できる環境ができたとき、なぜ「考えが明晰になる」のでしょうか?それは、心理的安全ではない状態の頭の中をのぞいてみると分かりやすいと思います。
例えば、会社内で何かの会議に参加しているとしましょう。他部署の人と一緒に会議をやったりすると、わからない言葉が出てくることや、何が言いたいんだかわからない、ということも、よくある話です。
そんなとき、その場が心理的安全性の低い場だったとしたら、会話の中に出てくる言葉が理解できない人の頭の中には、そのわからない言葉と共に、こんな感情が湧いているのではないでしょうか。例えばとある会議のシーンを想像してください。
とある会議中に自分の知らないキーワードが会話の中で飛び交っているようなとき。みんな知ってるみたいだし、いま聞いたら無知なやつだと思われるだろうな・・・後でググろうかな・・・でも今聞かないと話についていけない気もする・・・どうしよう、どうしよう・・・
という場面が多かれ少なかれあると思うのです。そんなこと思っている間に、会議はどんどん進んでいってしまいます。せっかくみんなで都合を合わせて集まった時間がもったいないですね。
聞きたいけど聞けないモヤモヤがなくなる
心理的安全性が高い場合、無知だと思われる心配をしなくていいわけなので、「心理的安全性」という聞いたことない言葉が出てきたら「心理的安全性って何ですか?」ってその場ですぐ聞いちゃえばいいんですね。
きっと、気の知れた友達同士での会話でなら、なんでもすぐ聞いちゃう人が多いでしょう。でも、それが会社の会議だと、とたんに聞けなくなってしまう・・・この違いは何なんだ?と思ったことがある人もいるかも知れません。そんなあなたにお答えしましょう。それは、心理的安全性があるかないかの違いです。
モヤモヤがなくなれば自然と明晰になる
会議や会話の中で、頭の中で考えてしまう余計な心配や不安といったモヤモヤがなくなれば、その議論に集中することができます。つまり、頭脳明晰になるということです。余計なモヤモヤが頭の中を占領していませんので、周りの意見を受けとめる余裕ができ、新しいアイデアを考える余地ができるわけですね。
そして、このようなモヤモヤ(不安)は、脳内の”痛みを処理する部分”を活性化するそうです。痛みと不安は同じようなものなのですね。そして、その部分が活性化すると、クリエイティブなことをするときに働く脳の部分が不活性になることが科学的にも証明されているそうです。
ということで、会議の最初に心理的安全性を高めるような取り組みを導入すれば、会議の時間がとても有効に使えるのではないでしょうか。では、具体的にどうすればいいか?
例えば会議の最初に、分からない言葉がでてきた時はすぐに手を挙げよう!というルールをメンバーに伝えてもいいかもしれません。そして、お互い職種やバックグラウンドが違うから、知らないことがでてきて当たり前であること、だからどんな些細な質問もお互い気にしないで出し合おう、と。こうやって合意するだけでも効果はあるかもしれませんね。
おわりに
今回は心理的安全性を高めることで得られるメリットのひとつ、「頭脳明晰になれる」ということについて詳しくお話ししました。特にクリエィティブな仕事をする職場(いまどきどこの職場もそういったことが求められますが・・・)では取り入れたい考え方だと思います。
日本中の、世界中の職場が心理的安全性で満たされ、よりクリエィティブな活動を誰もができる環境になればいいなぁ・・・
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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