ヨシヒロです。どうも。
さて今回は「チームが機能するとはどういうことか」という本の中で書かれている心理的安全性を高めるメリットをお話しします。本書では7つのメリットが紹介されていますが、そのうちの3番目です。1番目、2番目についての記事はこちらからどうぞ。
この本にはチーム内の心理的安全性を高めることが重要だよ!ということが書かれています。他にもチームがチームとして機能するためのアドバイスが書かれています。
心理的に安全な状態とは、「こんな意見を言ったらバカなやつだと思われるんじゃないか・・・」みたいな心配をすることなく、チーム内の誰もがありのままの想いを発信しあい、そしてそれを受けとめあう風土ができている事です。
心理的安全性を高めることで、①率直に話すことが推奨される、②考えが明晰になる、③意義ある対立が後押しされる、④失敗が緩和される、⑤イノベーションが促される、⑥成功という目標を追求する上での障害が取り除かれる、⑦責任が向上する、という7つのメリットがあると本書では言っています。
さっきご紹介した1番目と2番目の記事で、心理的安全性を高めることによるメリットの①と②について掘り下げてご紹介してきました。今回は③意義ある対立が後押しされる、という点について掘り下げてお話ししたいと思います。
Contents
「反対意見」はイノベーションの栄養素
僕は会社員ですので、会社では毎日のように何かしらの「会議」が開催されています。あなたも職場や学校、PTAや地域の活動など、どこかのチームに属して何らかの活動をされていることでしょう。そういった場では、話し合うことは不可欠ですね。何かを決めなければいけない場面は、けっこう頻繁にあります。
そんなとき、話し合いの中で、どんな議論が繰り広げられているでしょうか?職場や地域の活動などシチュエーションに限らずよくある話は、声の大きい人ばかりが意見を言う、大多数の人は意見を言わず「◯◯さんが言うのなら・・・」と他人の意見にのっかる、そんなことを経験されている方は多いのではないかと思います。
そして、やっぱり反対意見というのは言いにくいものです。しかも、声の大きい人の意見に反論することは、とくにハードルが高く感じてしまいがちです。反論したら100倍返しされるんじゃないか・・・そんな思いが頭をよぎってしまいますね。
でも、それでは議論になりません。もちろん声の大きな人が出した意見がとても的を得ていて、みんな大賛成!というパターンもあります。でも、実はそんなことは稀なことで、たいていの場合は8割賛成だけど、ここのところだけもうちょっとこうしたい・・・みたいな意見は誰もが持っているのではないかと思うのです。
そんな意見が言えるかどうか。そんな意見を気兼ねなく言える場が「心理的安全性の高い場」です。反対意見があるからこそ、人は新たに考えるきっかけを得ることができ、そして新しいアイデアがブラッシュアップされ、もしかしたらとっても大きなイノベーションにつながる、かもしれないですね。受け取る側も、そのような心持ちが必要です。
「みんな意見を言うことは大事!」「思ってることがあるなら言えばいいじゃん!」なんて、発信力のある人、リーダー的ポジションにある人は思いがちかもしれないし、実際にそう口に出して言っている人もいます。間違いではないですが、そう言われて「そうか、思ってることがあれば言えばいいんだ」と思って発言が活発になる人はほとんどいないでしょう。
だから、誰もが意見を言える環境、「心理的安全性の高い環境」をつくることが大事なのです。
刺激と反応の間の自由
心理的安全性が低ければ、相手が言った反対意見は「ただの野次」だと感じるかもしれません。でも、心理的安全性が高ければ、「有意義な意見」と捉えることができ、建設的な議論ができます。世界的名著『7つの習慣』の中で、著者はこんなことを言っています。
嫌いな上司や、いつも口うるさい先輩の発言に対しては、どうしても反対意見をもってしまいがちです。「またそんなこと言ってるよ。うるさいなぁ(怒)」みたいな。人の好き嫌いは誰にでもあるし、上司と部下だから仲良くしなきゃいけない、なんて言うつもりもありません。
刺激と反応の間には選択の自由がある
出所:スティーブン・R・コヴィー著 7つの習慣より
でも、感情的になってしまっては、議論にはなりません。なにか刺激があったときは、一呼吸おいて、どう反応するか考えるのがおすすめです。どんなこともマイナスに捉えるか、プラスに捉えるか、これは自分の選択次第なんです。・・・という僕も、ついつい気が合わない上司に対してイライラしちゃうことがあります。まだまだ修行が足りませんね。
心理的安全な場は「厳しい環境」
心理的安全な場での議論については、本書にこんなふうに書かれています。
心理的に安全な場では、誰もが率直な意見を言います。当然、間違っていると思ったことは間違っていると、はっきり言っちゃうんです。でも、そんなこと言われ慣れてない人にとっては、「厳しいこと言うなぁ・・・」なんて思うかもしれませんね。そういう意味では、心理的に安全な場は「厳しい環境」なのかもしれません。
自己表現や生産的な討論が歓迎される組織は、人々が率直に発言するという意味でかなり手厳しい場所だ。人々は思っていることを口にし、間違っていることを証明されるのを進んで受け容れるのである。
出所:チームが機能するとはどういうことか より
でも、受け取る側(間違ってるよ、と言われる側)は、厳しいなぁ、嫌だなぁと思うのではなく、「あ、これって間違っているのか。気づいてよかった!」と思えるようになってほしい。そのためには、発信する側も受け取る側も、お互いに心理的安全な場をつくろうと想っている必要があると思うのです。
だから僕は、こうやってくどくどと、心理的安全性の大切さについて記事を書いています。一人でも多くの方に心理的安全性の大切さを知ってほしいと思っています。
おわりに
今回は心理的安全性を高めるメリットについてお話ししました。まずは心理的安全性を知ってもらうことが大切ですが、じゃぁどうやって高めていけばいいの?というあなたは、ぜひよさラボ提供のセミナーへお越しくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
- チームの心理的安全性を高めたい
- 安心して意見を言い合えるチームにしたい
- メンバーの強みが活かされるチームにしたい
- 「このチームにいられてよかった!」と思える場をつくりたい
- 「ここで力を発揮したい!」と皆が積極的に思えるチームにしたい
そんなあなたや、あなたのチームにオススメなのが「チームのよさがみえる会議」です。あなたの会社にファシリテーターがお伺いして心理的安全性の高い場作りのお手伝いをします。お気軽にお問い合わせください。
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