よさラボサポーターの岸田ヨシヒロ(キッシー)です。こんにちは。
製造業の方や運送・運輸業の方は、『職場の安全』と聞くと、「機械に手を挟まれて怪我をしないように」とか、「発車時には車両の周囲を目視確認して」とか、人の身体を傷つけないための安全対策を説かれることが多いと思います。
僕の(本業の)会社でも、一歩間違えると怪我をする機械や薬品がそこら中にゴロゴロしてる環境なので、安全にはうるさいです。大事なことだから、うるさく言うくらいでいいんですけどね。
ところが、そういった現場では、身体的な安全を守るためのルールはたくさんあるのに、心理的な安全を守るためのルールってほとんどなかったりしませんか?(そういう現場に限らず、どんな職場でも同じだと思うんですが…)
今回は、現場の安全性を高めるために必要なのは、身体的なことだけではない!心理的な面も大事なんだよ!という話です。
Contents
心理的安全性の対義語は?
このブログでは心理的安全性のことを書いていますが、ふと、
と考えました。対義語というかどうかはわからないし、こんな言い方するかどうかもわからないけど、心理面と対をなすようによく言われるのは身体的な面かなぁ?ということで、
と、とりあえず勝手に決めました(笑)
じゃぁ身体的安全性ってなんだろうって考えると、これって製造業や運輸業の現場なんかでよく言われる『安全』のことかなと思い至りました。
職場の身体的安全性を高めるルール
製造業の現場では、一歩間違えると手を挟まれて怪我をしてしまう機械を操作してたり、分量を間違えるとドカンッ!といってしまう薬品を扱ってたりしますね。だから、それらの取り扱いマニュアルは通常きっちりと作成されていて、マニュアル通りに作業することを徹底されますよね。
運輸業(運転手業)の現場では、出発前の車両の安全点検や、発車時の周囲の目視確認など、交通事故にならないためのチェックポイントがたくさんあるんじゃないでしょうか。
ここに手を入れると手が挟まれて怪我をする、とか、この部分を毎日点検しないと大事故に繋がるとか、確認すべきポイントが明確で、しかも目に見えてわかる部分が多いのでマニュアル化しやすいし、きちんと意識さえすれば守れるルールが多いと思います。
製造業などの現場で働く方は、『安全』と聞くとまず身体的に怪我しないかとか火が出ないかとか、そういう安全、つまり誰かが怪我をするような事故が起こらないという点に目が行くのではないかと思います。
もちろんそれはとっても大事なことです。怪我で済めばいいけど、怪我では済まない事故につながることだって考え得るわけなので、身体的な安全性は仕事をする上でまず確保しなきゃいけないことですね。
職場の心理的安全性を高めるルール
ところで、身体的安全性にとにかく気を配っている製造業や運輸業界のあなたは、心理的安全性に関しては気を配っていらっしゃるでしょうか?心理的安全性についてのルールは可視化しにくいため、ないがしろにされているところがありませんか?
僕は、『ご安全に』と掛け声をかけるのであれば、身体的安全性だけでなく、心理的安全性についても含めた『ご安全』にしてほしいと思います。だって、心理的な面でも安全性が保たれてないと、結局は事故に繋がったりするんですから。
例えば製造業の現場の場合。製造ラインで次から次へと流れてくる製品を検査して次の工程へと流すのがあなたのお仕事だとしましょう。ライン稼働率〇〇%!とか、製造時間〇〇秒短縮!とか数値目標が掲げられたりしていて、工程リーダー的な人がその数字達成に躍起になっているとしましょう。
そんな工程のリーダーが身体的な安全については気を配ってくれるものの(たいていどんな現場でも事故ゼロ!は定番の目標かと…)、心理的な安全面については気を配れていない可能性は十分にありそうです。目標数値を達成するために、現場のメンバーに強い口調で指示を出しているかもしれませんね。
そんな現場では、もしかしたらメンバーが
みたいに考えてしまうかもしれません。この例え話は僕の作り話ですが、昨今、様々な製造業の現場で検査不正だのデータ改ざんだのと騒がれているのは、ご存知の通りと思います。
それって結局、心理的安全性が担保されていない現場で、メンバーの人が間違っている!ミスしてしまった!という事実を言い出すことができずに、そんな事態へと発展してしまったものだと僕は考えています。
だから、心理的安全性も、身体的安全性と同じくらい大事だと思うんです。
おわりに
と言うことで今回は、身体的安全と心理的安全についてお話ししました。
『安全』って、”全てが安らか”って書きますよね。その”全て”の中には「怪我をしないように」という身体的安全性と、「思ったことを素直に言えるように」という心理的安全性の両方の意味があるように思います。
心安らかに、仕事ができる現場を目指していきたいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは本日も、『ご安全に!!』
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