こんにちは、高井ちずこ(チィ)です。
最近知った概念で、コンシャスフィア(意識階層)というものがあります。マインドマップを日本の教育界に広めた内山雅人さんが提唱されている考え方で、私たちの意識を目に見える現実的なレベルから目に見えない内的なレベルへと5つの段階に分けて考える思考法とのこと。
このコンシャスフィアを知ったとき、心理的安全性を高めるためのポイントのひとつ、「お互いの価値観を知る」ということの重要性を感じたのでした。
Contents
コンシャスフィアとは
コンシャスフィアに出会ったのは、たまたま読んだ「一瞬で心をつかむ伝わるイラスト思考」という本の中ででした。
そこで紹介されていたのが、このモデルでした。とても分かりやすい図が載っていましたので(さすがイラスト思考の本!)、お借りしまして。
最初は「What」のレベル。私は何をするか?という行動です。それを深めるには、下の階層を意識する。
「How」は、スキルや方法。さらに効果的なやり方はないだろうか?と考えることで、「What」のバリエーションが増えていく。
ここまでの2つは、私たちが目で見ることのできるレベルであり、「意識」としては理性の自覚が届く「顕在意識」です。
3番目の階層は「Why」。「なぜ、それをするのか?」という目的であり、「○○だから実現したい!」という心の内側から湧き上がる感情や想い、モチベーションとも言える。WhatやHowの理由となる、私たちを内側から突き動かすエネルギーです。
4番目には「Who」があります。「私は、誰(何者)か?」ということ。もちろん、肩書や所属、職業などの目に見えるものとしての意味ではなく、内的な「存在」として。その人自身を根底で突き動かしている力、ミッション、使命ということです。
WhyとWhoは普段ほとんど意識していない、理性の自覚が及ばない範囲である「潜在意識」に含まれます。
5番目は、「We,Nature,Universe」。生きとし生けるものを含めた存在としての「私たち」、大自然の摂理、大いなる存在、全体性のレベルから見つめるということ。心理学者のユングが「集合無意識」と名付けた層に相当します。
コンシャスフィアの概念図では、必ず下のレベルが上のレベルを支える「前提」になります。
チィ
ということを、読んで学びました!(笑)
よさ会議で、Whyに出会う
よさ会議で引き出されやすいのは、コンシャスフィアでいうところの「Why」です。
なぜ、この仕事をしようと思ったのか。
なぜ、このタイミングで連絡をしようと思ったのか。
なぜ、いつも朝は不機嫌そうにしているのか(笑)。
WhatやHowだけを扱っていたら、「朝から不機嫌なの良くないよ!」「もう少し早く来て、リラックスする時間持つようにすれば?」とかいうことになるでしょう。
でも、そこには、「仕事に対していつも真剣で、朝は戦場に行くような気持ちで出社しているんだ」というWhyがあったりします。その下には、その仕事に掛ける熱い使命感(Who)があるはずです。
この、Whyや、ときに見え隠れするHowこそが、「お互いに知る」と良い「価値観」なのだと思います。
一般的に、仕事での会話、チームでのコミュニケーションでは、圧倒的にWhatやHowの話題が多いのではないでしょうか。コンシャスフィアによれば、WhyとWhoは潜在意識であり、通常 顕在意識だけを使って行動しているのだから、それが当たり前なのかもしれません。
その無意識のエリアに光を当て、そこから引き出されたものにまずは自分が気づくことは、WhatやHow(行動、方法、結果)に良い影響を与えます。そしてWhyを仲間で共有し合うことは、大きなパワーになるはずです。
よさ会議では、「Whyのレベルで話せ!」と強要されることはありません(当たり前です)。でも、立ち会った数々のよさ会議を思い返してみると、「Why」を語り出す人がとても多いのですよね。自然に潜在意識にアクセスして表現できちゃう…ってすごいな!と思ったので、その秘訣はまたいつか分析してみたいと思います!
Whatのレベルで情報共有をしているだけでなく、お互いの価値観(Why)を受けとめ合っているということは、潜在意識のレベルで安心できる場だとも言えるわけで…心理的安全性が上がるのも頷ける!と思ったのでした。
おわりに
個人的には(?)、コンシャスフィアの「Why」と「Who」にスポットライトを当てた新しいコンテンツを創ってみたい!と思いました。
個々の「Why」と「Who」を引き出し、チームで共有できる。そして、個人の「Why」「Who」と、組織の「Why」「Who」とが結びつく。…想像するとワクワクします!
すでによさ会議の中で「Why」が引き出されているのをたくさん見ているからこそ、ここに焦点を当てたらもっと分かりやすかったり、受け取りやすかったりするかもしれない。と、妄想は続くのでした(笑)
- チームの心理的安全性を高めたい
- 安心して意見を言い合えるチームにしたい
- メンバーの強みが活かされるチームにしたい
- 「このチームにいられてよかった!」と思える場をつくりたい
- 「ここで力を発揮したい!」と皆が積極的に思えるチームにしたい
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