先日、5分で!オンライン会議の心理的安全性を高める方法 をご紹介しました。
企画の中身や進めるスケジュールを決める・役割分担をする など到達したいところがある程度決まっている「会議」については、ぜひ上記の記事を参考にしてみてください。
今や、さまざまなシーンがオンライン化されています。外出自粛が呼びかけられるようになった割と初期から、「オンライン飲み会」が話題になったりしていました。
他にも、「交流会」や「情報交換会」など、何かを話し合うというよりは「出会い、自由な交流の中で生まれるものを楽しむ」ための場も、zoomで行われることが多いようです。
せっかく交流会に参加したのに「交流」できなかったらがっかりしてしまいますよね。
会議と異なり、飲み会や交流会は、「これについて結論を出したい」などということもなく、その場全体の目的が曖昧であるもの。ここが、ポイントになります!
この記事では、明確な目的や進行の流れのない、オンライン飲み会/オンライン交流会の満足度を上げる方法をご紹介します。
Contents
居酒屋とzoomの違い
居酒屋での飲み会でできてzoom飲み会ではできないこと、って何でしょうか。
空間を共有できない、同じ食べ物を取り分けられない、などもありますが…
居酒屋に10人で行き、皆でメニューを見ながら注文して、ファーストドリンクが届いたら乾杯して…
そこから15分もすれば、自然に数人ずつ2,3組に分かれて会話をしている、ということがほとんどではないでしょうか。
でも完全に分断されているわけではなく、同じ空間にいて、聞こうと思えば他の組の話も聞こえる。左側の2人と雑談していたけれど、右側の3人がしている恋愛トークが気になってそちらに参戦する!なんてこともありますよね。
数人ずつの会話が同時に成り立つのがリアル飲み会です。その「数人ずつ」は流動的でもあり、場の中で自由に形を変えられるもの。
ビジネスシーンなどでの、100人規模の交流会・懇親会などもそうです。料理を取りながら会場内を自由に動き、気になった人とお話する。
何十もの「数人ずつ」の会話が、同時に成り立っています。つまり、自分次第で自由に「交流」をしやすいのです。
これは、zoomでは再現できないもの。画面上にいる10人が2人ずつペアでそれぞれの話をする、というのは不可能です。
(zoomには「ブレイクアウトルーム」という、少人数に分けて話せる機能はありますが、その間、他のグループの声は聞こえません。また、一人(ホスト)の操作により少人数に振り分けられるもので、居酒屋で各自の意思によって流動的に変わっていく感じとは異なります。
セミナーやワークショップでは、zoomのこの機能を用いてグループに分かれて対話をする時間を組みこむことがありますが、飲み会でそんな設計はしないことが多いでしょう)
…となると。
zoom飲み会で10人参加していても、一度に話せる(声を出せる)人は1人だけ。単純に考えて、1人当たりの話す時間は短くなり「あまり話せなかった」と感じる人もいるでしょう。
決まった3,4人が話していて、他の人は聞いているのみ、というケースも多いのかもしれません。
初対面の人同士のzoom交流会だったりすると、この状況はさらに満足度が下がってしまうかもしれません。
…無理ではありません!
「数人ずつの会話」が同時に成り立たない、ということを踏まえた上で…
満足度を上げるための手を打つことができるのです。
オンライン交流会/リモート飲み会のはじめに質問を
オススメの質問集
数人ずつで話すことは不可能。
であれば、全員が同じ画面で繋がり、同じ話を聞くという環境の中で、満足度は上げられないのか?を考えていきましょう。
会の冒頭に、(初対面の人がいるなら自己紹介と合わせて)こんな問いのこたえを発表し合ってみてはいかがでしょうか。
こんな気持ちになれたらいい、
こんなことが体験できたらいい、
こんなことが知れたらいい…どんなこたえでも良いのです。
などなど。
誰かが主催している交流会で、参加者の意思で申込をして集まっている、というような場合は
という問いでも良いですね。
という人もいれば、
という人もいるかもしれません。
また、全員お互いをよく知っているメンバー構成の飲み会なのであれば、こんな問いがオススメです。
という人もいれば、
というマイペースな人もいるかもしれません(笑)
冒頭の5分の質問タイムのメリットは?
上記のような質問の答えを伝え合う時間を持つことのメリットが2つあります。
①早い段階で全員が発言できる
それにより、それぞれがどんな人か(今日はどんな状態なのか)を掴むことができます。
また、一度自分のことを話しているので、その後 声を発することへのハードルが下がります。
②参加しているメンバーの満足度を皆で上げられる
飲み会には明確な進行役がいないことがほとんどです。交流会でも、リアル開催のときの「自由に交流する場」というイメージが強ければ特に、主催者も場をつくったりファシリテーションをしたりする意識は薄いことが多いでしょう。
場全体の目的が薄い、ということに比例するように。
…だとしても、最初に「今日はこういうことを望んでいるメンバーが集まっているんだな」とお互いに知ることができれば、皆でそれが満たされるというゴールに向かうことができるようになります。
など、「進行役」という人がいなくても、一参加者であっても、提案しやすくなるのです。
最後に。
こんなことに困っている、もっとこうだったらいいのに…そんなお声をお気軽に聞かせてください!
(簡単なオンラインミーティングに関するアドバイスもさせていただけます)

- チームの心理的安全性を高めたい
- 安心して意見を言い合えるチームにしたい
- メンバーの強みが活かされるチームにしたい
- 「このチームにいられてよかった!」と思える場をつくりたい
- 「ここで力を発揮したい!」と皆が積極的に思えるチームにしたい
そんなあなたや、あなたのチームにオススメなのが「チームのよさがみえる会議」です。あなたの会社にファシリテーターがお伺いして心理的安全性の高い場作りのお手伝いをします。お気軽にお問い合わせください。
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