前回の記事(「自分らしいリーダーシップを見つけよう」)は読んでいただけましたでしょうか。
![](https://43-labo.com/wp-content/uploads/2020/07/自分らしいリーダーシップ.001-320x180.jpeg)
一言で「リーダー」と言っても、自身が考えている「リーダー像」は他のリーダーと違っていたり(というより、違っているのが普通なのかもしれません)、チームメンバーから求められている「リーダー像」は自身の考えているものと異なっていたりすることがありますよね。
周りのことばかり考えてそれに応えるリーダーになろうとしたら、自分らしさはどこかに行ってしまうかもしれないし、苦しくなってしまうかもしれない。
かといって、自分のことだけを考えて「リーダーとはこれだ!」と押し付けるのもなにか違う…
では、どうしたらいいのでしょうか?
Contents
私がリーダーとして大切にしていたもの(井上)
私自身がリーダーをつとめていた経験を思い返すと、どうやら私は以下のタイプになりそうです。
※参考に、前回の記事よりEQ(心の知能指数)を提唱したダニエル・ゴールマン氏が分類した、リーダーシップの6タイプを再掲します。
- ビジョン・リーダーシップ
(目指すビジョンやブレない信念を示す) - コーチング・リーダーシップ
(個々の考えややり方を尊重し、メンバーの行動をサポートする) - 民主主義・リーダーシップ
(意思決定プロセスにメンバーを参加させ、合意のもと進めていく) - 関係重視・リーダーシップ
(メンバー間の関係性や感情を重視し、信頼関係を構築する) - ペースセッター・リーダーシップ
(高い個人技をペースメーカーのように示し、率先して遂行する・背中で引っ張る) - 指示命令・リーダーシップ
(強制的な指示命令によって目標達成を目指す)
この中で私がリーダーだった際のタイプは、以下の複合型だと思いました。
❷コーチング・リーダーシップ
(個々の考えややり方を尊重し、メンバーの行動をサポートする)
❹関係重視・リーダーシップ
(メンバー間の関係性や感情を重視し、信頼関係を構築する)
私は、メンバーの気持ちや感覚に目を向け、何を大切にしているのか、本人はどんなことを得意と思っているのか・苦手と思っているのか、チームからはどんな風に頼られているのか、どんなときに感情が動くのかなどを、常日頃から観察していました。
そして機会があればその特長をフィードバックしていました。
もっと「その人自身のよさ」を伝えて、一緒に「あなたのよさをどう活かすか」「どうやっていきたいか」を考えたいと思っていました。
しかし、私自身は個々の特長をフィードバックするための場づくりがうまくできていない。結果的にうまく伝えられていない、とも感じていました。
いきなりそんな話をしたらどう思われるか不安、進捗などがメインのミーティングでそんなことをいきなり話したらおかしいかも…などと考えていて、実際にはたまに雑談の中に伝えたいよさを入り込ませていたのです。
相手が受けとめる状態をどうやったら創り出せるのか、がわからなかったのです。
今の私からのアドバイス
リーダーとして
- 自分はリーダーとして「〇〇」を大切にしている(自分はこういうリーダーだと思う、もしくは目標としているリーダー像)を伝える
- チームメンバーがリーダーに望んでいることもきちんと聴く
- その上でもう1回チームとして、メンバーとしてどういう姿勢で進んでいくのかを共有する(具体的な業務について、というよりも、どういう想いを大切にしていくのか?を、目的を説明した上で、全員で共有する)
私はグイグイと引っ張っていくリーダーに憧れるのですが、自分自身それは向いていないと思っています。過去にはグイグイ引っ張っていくリーダーになれない自分にガッカリしたりもしていました。
勝手に「みんなはグイグイ引っ張っていくリーダーを欲しているだろうに、そうなれていなくてごめんね」と思い込んでいました。
しかし、もしかしたらチームメンバーはグイグイ引っ張っていくリーダーを欲していなかったかもしれません。
その辺りを丁寧に共有した上で、進めていくことができたらよかったのかもしれないと思います。
おわりに
個人個人が考えているリーダー像というのは、実は本人もはっきりと認識していない場合が多いかもしれません。
さらには、それをチームで共有しているというのは珍しいことなのかもしれません。
しかし少しイメージしてみて下さい。
- 自分が考えているリーダー像をチームでシェアし
- チームメンバーが求めるリーダー像もシェアし
- その上で、チームとして何を大切にしていくかを共有する
そんなチームは、どんなチームになるでしょうか。
もしチームメンバーが求めるリーダー像に自分がなれない(苦手な部分がある)としても、誰かがその役割を担うことができるかもしれませんし、チーム全体で取り組んでいくことができるかもしれません。
そういったディスカッションができる場があることが、大切だと思うのです。
そんな場があったら、リーダーを含めたメンバー全員の「特性」「強み(弱み)」も知ることができ、活かしていくには?という次のステップに進んでいくことができます。
仕事に限らず、日常では「確かめたことはないけれど、きっと〇〇だろう」と自分だけで判断していることは意外とあるのではないでしょうか。
しかし、そこを「知り」「共有」することで、多くのことが自然と動き出していくと私は考えます。
リーダーの形というのは、本当に数多くあると思います。
自分の「特性」「強み(弱み)」を知りながら、活かしていく形になれば自然と「あなたらしいリーダー」になっていきます。
ぜひ少し時間を取って、ご自分の考えるリーダー像を明確にしてみて下さい。
そしてできれば、チームでそれを共有してみて下さい。
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