心理的安全性

「心理的安全性」と「自己受容」

「心理的安全性」の有無(もしくは高低)は、そこにいるメンバーが感じるものですが、それはあくまでも「チームの空気感」を表すものです。

「思ったことを安心して言える雰囲気」があるチームの心理的安全性は高く、「これを言ったら責められる/バカにされる/見下されるのでは?」という不安を感じる場の心理的安全性は低い。

では、「思ったことを言えるかどうか」は、心理的安全性だけに由るのでしょうか。

高井
高井
よさがみえるラボの副代表 井上が、過去に興味深い体験をしたようなので、インタビューしてみたいと思います!
井上
井上
個人的な話ですが、お付き合いくださいね。

「両方があることで乗り切れた」

高井
高井
以前勤めていた会社での話なんだよね?
井上
井上
そう。その会社で、社外的にも影響のあるミスをしたことがあったの。
それに気づいたときには顔面蒼白となり、一瞬で様々なことが頭をよぎった。

「このことが間違いであってほしい」
「なかったことにならないか」
「会社に迷惑をかけてしまう」
「ものすごい損失をもたらしたらどうしよう」
「どんなふうに怒られるのだろう」などなど。


でも、「悪いことほどすぐに報告」ということが言われたことを思い出し、その後すぐに上司に報告に行ったんだ。

高井
高井
それは素晴らしいね!怖くなかった?
井上
井上
今から思い返すに、報告するときにも様々な怖れが私の中にあったよ。
でも、上司はきちんとこの問題を受け止めてくれるだろうという気持ちもどこかにあった気がする。

もちろん不注意について咎められることはわかっていたけれど、そこからすぐに対策とクライアントへの対応を一緒に考えてもらえることについては信頼していたんだよね。
そして実際そのように対応して、何とかその件を処理することができた。

高井
高井
そっか。普段からその上司は話しやすい存在だったのかな?
井上
井上
私にとってその上司は何でも話せるという人ではなかったけれど、こういった問題に対してはきちんと考えてくれるだろうという安心感があったことに後から気づいたよ。

そしてチームとしても何か問題が起きたときは対応できるチームである、という安心感はあったように感じる。
決して気兼ねなく話せる雰囲気は満ち満ちてはいなかったけれど、あのときのチームに「心理的安全性」がなかったわけではない、と今ならわかる。

高井
高井
なるほど。そのある程度あった「心理的安全性」によって乗り切れた、ってことかな?
井上
井上
それだけではないと思うんだよね。

私自身は自己受容ができているとは決して言い切れない時代ではあったのだけれど、仕事に関しては「ダメなところもあるけれどできている部分もある」と認識していた感じ。
自分に対して否定的な部分もあったけれど、一方でこの仕事をしている喜びや誇りもあった。さらにこのチームの一員だという自負もあった。

そして様々な人たちの支えもあり、個人的には「心理的安全性」と「自己受容」の両方があることで乗り切れた問題だったと捉えているよ。

「心理的安全性」と「自己受容」は両輪

チームとしての「心理的安全性」、そして自分を受け容れる「自己受容」。

井上
井上
自分自身の経験を通しても、この両方があることは重要なのではないか?とずっと思っています。

誰が見ても心理的安全性が高く、思ったことは何の不安もなく言えて、失敗を怖れずに挑戦しやすいチームがあるとします。
でも、過去に別のチームでひどく否定された経験や家庭環境など、他の要因で自己受容度がとても低い人にとっては、「自分の意見を言う」ということが難しいことには変わりがないでしょう。
全体の空気感として「安心して発言できる」ものであっても、「私は何を言っても怒られる」と本人が信じてしまっている状態では、発言は生まれないものです。

逆に、何を言っても上司が批判や攻撃でしか返してこない、とても心理的安全性の低いチームがあるとします。
それでも、生まれながらにして(ときどきいらっしゃいます)、「他人に何を言われようが動じない」「だから思いついたことは言うのが普通だ」という人にとっては、そこがどんな空気感であれ、意見を言うことができるでしょう。
(おそらくそれも受けとめられないため、チームとして良い結論・成果には向かわないのですが)

高井
高井
なので、この2つはどちらが欠けても困る大切な両輪であると考えています

本来の自分を安心して出せる環境、雰囲気。
そして私という人間を「そうなんだね」と自分が受け容れること。

この「チーム」目線で育む「心理的安全性」と、「個人」目線で育む「自己受容」。
この双方のサポートを同時に行うことを、私たち よさがみえるラボ が提供しているコンテンツでは大切にしています。
その先に人が人と繋がることで得られる喜びを見据えてサポートしています。

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ABOUT ME
高井ちずこ
よさラボの代表をしています。得意なことは場づくり、初動の推進力、カタチにすること。これらを活かし、よさラボでは主にファシリテーション、コンテンツづくり、突っ走り役を担っています!
「ここに居られて良かった」と思えるチームになる
  • チームの心理的安全性を高めたい
  • 安心して意見を言い合えるチームにしたい
  • メンバーの強みが活かされるチームにしたい
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