心理的安全性

ゆずの「重要な発表」から思い出した、1通のメールの話

先日、アーティストのゆずが
「2日後の21時に、今後の活動について重要な発表があります」
と予告を行ったことが話題になりました。

もしや解散?活動休止??
と、悪い予感を持った方もたくさんいたようです。
熱烈なファンの中には、眠れないぐらい気になっていたという方も。

そして、なされた「重要な発表」は、来年の弾き語りドームツアー決定でした。
ほっとして喜ぶ人もいれば、こんな発表の仕方が嫌だ、普通に発表すれば?という人もいて、Yahoo!ニュースでも「賛否(あり)」と流れていました。

今回のゆずの発表に関しては、わたしの意見としても「賛否あり」という感じです。
この方法だから多くの人の心を刺激したわけで、それがいい刺激の側面もあれば、悪い刺激という側面もあるのではないでしょうか。
ドキドキしたからこそ「ほっとした」を味わえたとも言えるかもしれません。

それはさておき。

そこから思い出したのが、以前働いていた会社での出来事でした。

突然、事業部長からメールが届きました。

「■月■日■時からミーティングをします。
今後の○○課について話があります」

○○課、はわたしが所属していたもので、3人だけの小さなチーム。
その3人全員に届いたメールでした。

ミーティングへの招集なのに、議題内容分からない!
「今後の○○課について」って幅が広すぎる!
どこかのチームに吸収合併?
何かダメ出しされて、今後の目標を言い渡されるのかな?
もしかして誰かが異動になる?

何、何、何ーっ!?(笑)

それこそ、メールが来てからミーティングまで2日間ほどだったでしょうか。
その間、気が気ではありません。
いろいろな悪い想像をしては、無駄に緊張したり鼓動がドクドク激しくなったり。

チームで仕事をしながらも、ついつい話題がここへ向かいます。
「何だろうね」
「やっぱり、〜の話じゃない?」と。

招集された日時に、ミーティング(という名の呼び出し)は行われました。

結局、何の話だったのか…今ではもう思い出せません(笑)
けれど異動や課の吸収合併ということではなく、ほっとした、という感覚は覚えています。
「○○課はここへ向かっていこう」という今後の方針のようなことだったような…

だったら先に議題を教えておいてほしい!

と思った、という出来事を思い出したのでした。

「何を言われるんだろう?」
「どういうつもりなんだろう?」
「わたし(たち)のことをどう思っているんだろう?」

そこの予測がつかないとき、安心感は ものすごく弱まるものです。
別の言葉で言えば、心理的安全性が低い状態。

こうなると、
「こう言われるんじゃないか?」
→「それはあの仕事を評価されていないからか?」
→「でもあれは、長期的に見れば効果があるのに、事業部長は分かってないんじゃないか?」
と、想像の中でストーリーが展開してしまい、まったく本来の仕事に集中できない(笑)

こうして、安心感がないことによって生産性が落ちている、というのは多くの職場で起こっていることかもしれません。

(ところで、ミーティング招集のメールが来た時点で議題を確認すればいいじゃないか、と思ったでしょうか。
そもそも、それができない(ハードルが高い)空気感だったわけで…やはりベースとして心理的安全性が低かったのです)

心理的安全性が高いってどんな状態?
安心感のある関わりってどうすれば良い?
と思ったら。

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ABOUT ME
高井ちずこ
よさラボの代表をしています。得意なことは場づくり、初動の推進力、カタチにすること。これらを活かし、よさラボでは主にファシリテーション、コンテンツづくり、突っ走り役を担っています!
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