よさラボサポーターの岸田ヨシヒロ(キッシー)です。こんにちは。
心理的安全性って組織にとって大事やな〜と思うのですが、じゃぁすぐに導入しよう!と思っても、そう簡単にはいきません。いくつかの段階を踏む必要があると思うんです。
心理的安全性を組織にインストールするのに、"段階"があるように思う。
①正しい概念の浸透
②発言できる土壌・仕組みづくり
③挑戦する土壌・仕組みづくり
④継続する土壌・仕組みづくりもっと細分化できるかもしれんし、順番が違うかもしれん。とりあえず思いついたのでメモ📝
— ヨシヒロ (@yoshihiro860512) July 9, 2019
これは僕の現時点での仮説ですが、組織に心理的安全性の概念をインストールし、それを活かしたハイパフォーマンスなチームを作るには、いくつかの段階を踏む必要があるように思います。
今のところ、考えているのは以下の4つのステップです。
- 心理的安全性の正しい概念を浸透する
- メンバーが互いに発言しあえる土壌・仕組みづくり
- メンバーが挑戦できる土壌・仕組みづくり
- 心理的安全なチームを継続的に運営する土壌・仕組みづくり
です。なぜそう考えるのか?それぞれにどんな取り組みがあるか?をもう少し掘り下げて書いてみたいと思います。
Contents
心理的安全性=仲良くしよう、じゃない!
先日、こんな記事を見かけました。
タイトルの通り、心理的安全性とは「チームで仲良くぬるま湯につかること」ではないんです。
って思う人が多いかもしれませんが、そうじゃないんですよね。もちろんメンバーの仲がいいことは別に悪いことじゃないので「仲良くするな!」と言うつもりはありませんが、心理的安全性=仲良しになること、ではないということは認識してください。
いい質問ですね。心理的安全性とは、「チームメンバーが互いに気兼ねなく発言しあえる雰囲気であり、リスクをとって挑戦しても対人関係上の問題が生じない」とチーム内で共有された信念です。
僕は今まで、「心理的安全性は、互いに気兼ねなく発言しあえる雰囲気のことですよ〜」と簡単に紹介することが多かった気がしますが、中原先生らのブログを読んで、改めてもっときちんと伝えないといけないな〜と思い直しました(汗)
僕は心理的安全性という考え方を組織にインストールすることはとっても大事だと思いますが、そう簡単な話でもないとも思っています。やっぱり「仲良くやれよってことでしょ?」みたいな誤解があったりするからです。
だから、心理的安全性という概念を理解した上で、その環境を活かしてハイパフォーマンスなチームづくりをしていくために、いくつかの段階に分けてインストールしていかなきゃいけないんじゃないかな?と思ったんです。
心理的安全性をインストールする4ステップ
といことで、現段階で「こんな感じでやってみたらどうだろう?」と思う、心理的安全性を浸透してそれを活かす取り組み4ステップを紹介します。なんども言いますが、これは僕の仮説であって、現時点でこれが正しいかはわかりません。
STEP1 心理的安全性の正しい概念を浸透する
まずは『心理的安全性』の正しい概念を浸透する必要がありますね。ただ仲良しチームになればいいってわけでもないし、人事の界隈では『心理的契約』なんていうちょっとだけ似た言葉もあったりします。
そういったものと混同したり、間違った解釈をされないように、正しい概念を知っていただく必要があると思います。
そのために手っ取り早いのは、心理的安全性という概念を提唱したハーバードビジネススクールのエイミーC・エドモンドソン教授の著書を読むことだと思いますが、そこそこ分厚い本を「みなさん読んで理解してください」と言って手渡すだけでは脳がないので、このブログでできるだけ噛み砕いてご紹介しているところです。
このブログでは、心理的安全性を高めることでどんなメリットがあるのか?という視点で、エドモンドソン教授の本にも出てくる内容を噛み砕いてご紹介していますのでぜひそちらもご覧ください!
僕はブログという手段で正しい概念をみなさんに知ってもらえるように取り組んでみているところですが、講演したり、Youtube動画で説明したり、やり方は色々あると思います。手段にこだわらず、受け取ってもらいやすい形で提供できるようにしていきたいと思います。
いずれにしても、組織やチームメンバーのみんなに誤解のないように理解してもらう、共通の認識をまずもってもらうのが必要なことですね。
STEP2 メンバーが互いに発言できる土壌・仕組みづくり
心理的安全性の概念が正しく理解できたら、次はメンバーが互いに発言(発信)できる土壌づくり、仕組みづくりが必要かなと思います。
日本には「出る杭は打たれる」「奥ゆかしさ」「謙遜する」みたいな言葉や文化が根付いていますね。そんなことも手伝って、発言や主張をしなくても良しとされる雰囲気があります。
これは文化的背景もありますが、「こんなこと言ったらバカにされるかもしれない」「いま発言したら邪魔者だと思われるかもしれない」みたいな人間が感じやすい不安を無意識に抱いているからという理由もあります。
心理的安全性とは、リスクをとって挑戦する雰囲気を応援し合うような環境です。突拍子も無いアイデアを発言することは、「この人何考えてるの?」と思われるかもしれないリスクを取ることです。
でも、突拍子も無いアイデアが大きな成果につながるかもしれない世の中です。そんな時代です。心理的安全性とは、このチームでならリスクをとって発言できる!(人間関係に不都合が生じることは無い)と互いに認識されている状態ですので、メンバーが皆正しく心理的安全性を理解しているなら、発言しやすい土壌づくりが次に取り組むべきことかと思います。
よさラボが主に提供しているのが、まさにこの部分かなと思います。心理的安全な環境のもとで、お互いが発信しやすい土壌づくりをすること。ここにフォーカスしているのが「チームのよさがみえるセミナー」(通称よさセミナー)だと思います。
よさセミナーでは心理的安全性のバックグラウンドについてもレクチャーがあるので、STEP1と2をやる感じですね。ご興味あればぜひセミナーもお越しくださいね。
STEP3 メンバーが挑戦できる土壌・仕組みづくり
さて、チーム内での発言・発信が活発になってきたら、いよいよ心理的安全性を高めることの本当の意義を追い求めていく段階に入っていくところだと思います。
つまり、チームで挑戦することを積極的に後押しするような土壌や仕組みづくりをしていくことが大事かなと思います。
心理的安全性とは、チームがチームとして本当に機能するために必要な概念です。そしてチームとは、何かを成し遂げるために存在する人の集合体です。
その“何か”はチームによって様々ですが、メンバーが一丸となって課題克服に挑んだり、新しいモノづくりに挑んだり、そんなチーム活動の“何か”を、心理的安全性という概念がサポートしてくれます。
チームの中の誰か一人で挑戦することもあれば、チームメンバーみんなで分担して挑戦することもあるでしょう。どちらにしても、お互いに応援し合い、時には厳しい意見も言い合い、励まし合い、前に進んでいくものです。
具体的にどんな活動をすべきか、というのはチームによって挑戦する内容が違いすぎるので一概には言えませんが、例えば挑戦するための時間を他の仕事をキャンセルしてでも確保したり、挑戦する内容を宣言して失敗も成功も全てオープンに共有できる仕組みを作ったり、他にもいくらでも思いつきそうです。
STEP4 継続的に心理的安全なチームを運営する土壌・仕組み
最後に、心理的安全性の概念を正しく理解すること、メンバー同士が発言しやすい土壌・仕組みを作ること、そして挑戦する土壌・仕組みを作ることについて、継続していく仕組みづくりが不可欠です。
当然、新しいメンバーが入ってきた時には
といったように新メンバーに伝えて共有していくことも必要でしょうし、常日頃から発言しやすいようにオフィス環境を工夫することも必要かもしれません。オフィス環境…と言えば、こちらの記事もおすすめです。
もしこれまでに心理的安全性なんて意識せずにいた組織だったら、心理的安全性を意識してチームで活動すること自体が、しばらくの間はエネルギーを使うことかもしれません。初めて取り組むことっていうのはエネルギーを消費するものです。
人間はラクな方へと流されていく生き物ですので、何もしなければ何事もなかったかのように元どおりの状態に戻ってしまうかもしれません。だから、継続する仕組みも必要だと思います。
おわりに
ということで今回は、心理的安全性を組織にインストールするために必要な4つのステップ(仮)を考えてみました。かなりざっくりした内容ですし、本当にこの4ステップでいいかどうかよくわかりません…
この4つをうまくコンテンツに落とし込んで、近い将来にあなたにお届けできればいいなと思います。走りながら、考えながら、でいきます!(笑)
毎度のことながら、文章が長くなっちゃうんですよね…最後まで読んでいただきありがとうございました!
- チームの心理的安全性を高めたい
- 安心して意見を言い合えるチームにしたい
- メンバーの強みが活かされるチームにしたい
- 「このチームにいられてよかった!」と思える場をつくりたい
- 「ここで力を発揮したい!」と皆が積極的に思えるチームにしたい
そんなあなたや、あなたのチームにオススメなのが「チームのよさがみえる会議」です。あなたの会社にファシリテーターがお伺いして心理的安全性の高い場作りのお手伝いをします。お気軽にお問い合わせください。
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