こんなふうに思っている経営者の方はいないでしょうか。
常々そう思って関わっているが、残念ながらあまり理解されていないね。
思ったようには動いてくれないよ。
理念も方針もきちんと発表していて、皆わかっているとは思うけれど、温度差や距離感の部分はなかなか埋まらないかな…
会社の先頭に立って走り続けているリーダーのあなたの想いは、とても素敵なものに違いない。
その素敵な宝があるのに、伝わっていなかったり、気づかれていなかったりしたら勿体ないなと思います。
この記事では、そんな想いが伝わるためのはじめの一歩、「言語化」についてお伝えします。
Contents
内なる想いを言語化する
実は、相手に想いが伝わらない原因の一つは「自分で自分の想いがわかっていないこと」なのです。
「自分の想いを言語化することができていないこと」とも言えます。
内なる想いは確かにあるけれど、意外と言葉になっていないことが多いものです。
それらを掲げることは大切です。
でももっと大切なのは、理念やビジョンについての経営者・リーダーの想いや方針が、日々仕事をする中で社員・部下に本当に伝わること。
内なる想いが言葉になっていなければ、社員・部下に対して伝わる量はとても少なくなってしまうものです。
言語化するとどうなるのか
そのチームは、あるクリニック。
院長先生がじっくりと考え、想いをこめた4項目にまとめられた院の理念がありました。
その4つを、スタッフが毎日目にするモニターに順に映し出す形で掲げていました。
いつも目にすることで、伝わるだろう。理念の意味を各自が考えるだろう。そう期待して。
でも、映し出されていることには気づいていても、頭と心にはとどまらず、言葉だけが通り過ぎている…というのが実情でした。
院長先生自身も、理念を掲げたことで「完了した」感覚があり、その想いを表現することはしていませんでした。
院長先生は、「なぜそれを理念としたのか」「なぜそれが大切なのか」といった、理念に込めた想いをあらためて思い出し、言語化しました。
そして、それをスタッフに語ったり、普段の仕事の中で理念と関連することがあったときに気軽にその話をしたりするようになりました。
すると、スタッフは言葉として掲げられた理念の奥にある想いを掴もうとするようになり、
という言葉が聞かれるようになりました。
あなたも、経営者・リーダーの想いに共感して、誇りを持って働く社員・部下たちに囲まれることを目指してみませんか?
これは、企業理念を掲げましょうという話ではありません。
リーダーの内なる想いを言語化することで、リーダー自身が言葉で・行動で表現できるようになり、「想いが社員に伝わる」ことが始まるということです。
これまで積み重ねた、そして今この瞬間のあなたの内なる想いが言葉になることは、とても大切なことです。
「自分の想いなんて当然わかっているよ!」と思う方も、確認の意味もこめて、まずは自分に伝えるつもりで、想いをもう一度言語化してみると良いと思います。
言語化できたら
想いを言語化できたら、先に紹介したクリニックの院長先生のように、メンバーに想いを気軽に語ることがしやすくなります。
改まって「伝えるぞ」と気合を入れなくても、普段の仕事の中で理念や想いに関連する行動を通して話すことができたら、社員・部下も実感を持って理解しやすいのではないでしょうか。
なので、まずはこの記事でご紹介した「言語化」に取り組むことをオススメします。
その上で、「伝えているのに社員の反応が薄い」「白けているように見える。10分の1も伝わっていないような…」というお悩みがあるのなら、それは次のステップ「自然体で、想いの宿った言葉で伝える」を見直すと良いかもしれません。
内なる想いを言語化するための質問
想いを言語化するために有効な質問をいくつかご紹介しておきます。
できればまとまった時間をとって、これらの質問を自分に投げかけ、思いつく答えをノートに書き出してみてください。
- 仕事において大切にしていることは何ですか?
- どんな世の中をつくりたいですか?
- その世の中をつくるために、あなた(の会社)が担うことは何ですか?
初めから社員・部下に「伝える」ことは意識しない方が良いです。どんな答えも、間違いではありません。まずは、内側にある想いが何らかの言葉になり、自分が自分の想いを知ることができればOK!です。
ぜひ答えてみてくださいね。
おわりに
上の質問に答えることで、自分の想いを「やはりそうだったのか」と確認できたり、社員・部下に伝えるためのキーワードを見つけたりされると思います。
とはいえ、なかなか自分ひとりでは難しいと感じられることもあるでしょう。自分で自分に質問を投げかけるのも有効ですが、誰かがしてくれる質問によって視点が変わったり、その答えを受け止めながら聴いてもらうことで考えを整理できたりすることもよくあります。
そこで、よさラボでは現在、経営者・リーダーの方向けに
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