ヨシヒロです。こんにちは。
あなたがこの記事を読んでいるということは、きっと会社でこんな経験をしているからでしょう。ある日ある会社での会議で…
「うちの部署で会議やってても、全然意見出ないんですよ…」「会議で誰も意見を言わない。なんて主体性が無い人たちなんだ!」「誰も何も意見を言わないのは、みんな何も考えていないんだろうか…」なんて思っている部長さん、課長さん、係長さん、リーダーさんは、たくさんいらっしゃることと思います。たぶん、というか絶対、あなただけではないです。
あなただけではないので安心してくださいね〜という話ではなく、多くの管理職、リーダーさんたちがこのことで悩んでいると思うんです。
と頭を抱えているあなたや全国の会社の会議を取り仕切る立場の人に、その解決策(のひとつ)を、この記事ではお伝えします。
Contents
会議で意見が出ない…本当の悩みは?
会議で意見が出ないと、決めたいことも決まらない。仕事も進まない。みんな時間をやりくりして集まっているのに、シーンと静まり返った会議では生産性もへったくれもない。
そんな悩みはいろんなところから聞こえてきそうです。物事が決まらない、仕事が進まない、というのも悩みなんですが、本当の悩みは、「どうすればメンバーから意見がたくさん出てくるのか?」「どうすればメンバーが積極的に、自発的に、意見を言いたくなるのか?」がわからない、ということではないでしょうか?
場合によっては、
なんて言われることもあるかもしれません。でも、それでも意見が出ない。そんな現場の様子がありありと想像できてしまいます。なぜなら、自分もそういう場に居合わせたことがあるからです。
たぶん、日本の多くの会社で起こっている出来事だと思います。
意見が出ない理由は心理的安全でないから
さて、ではなぜメンバーから意見が出てこないかと言うと、その会議の場の『心理的安全性』が担保されていないからだと考えられます。
心理的安全性とは、その場で率直な意見を発したり質問したりしても、否定されたり非難されることがないとメンバー同士が認識できている状態、です。
その場にいるメンバーそれぞれの率直な意見や質問が否定されることなく一旦は受け止めてもらえる、といったある種の安心感が、意見が活発に飛び交う会議を作ります。
つまり、その会議に出ているメンバー(多くは特定の部署など)の心理的安全性を高めることで、活発な意見が出るようになります。
心理的安全性が簡単に高まらない理由は…
と思われたかもしれません。確かに、そうですよね。会議を取り仕切る(たぶん)上司的な位置付けの方からしてみたら、本当に否定するつもりも怒る気もないから意見を出して欲しい!と心から願っての発言かと思います。
それでも意見が出ない会議というのは、きっと過去のトラウマを背負っているからそうなっちゃうんじゃないかと想像します。例えば、数週間前の会議で、会議を仕切る立場の方が、メンバーから出た意見に対して「それは無いな〜」とか「そんなことしか思いつかないの?」とか、否定的な言葉が発せられていたとします。
きっと、言ってる方は意識していないレベルで、メンバーを否定したとか傷つけたなんてみじんも感じておらず、そもそもそんなこと言ったことも覚えていないかもしれません。
でも、言われた方は覚えてるんですよね。すごく小さなことでも。僕も経験があるからわかります。ある会議で、あるメンバーの報告に対して、すごく初歩的な質問(「こういう可能性はありますか?」みたいな質問)をした時のことです。質問をした直後にちょっと年配の方が横から、「ふっ…そんなことは無いよ。」と鼻で笑いながらボソリと言ったんですね。
本人は鼻で笑ったつもりもないかもしれませんが、僕はその時すごく嫌な気分を味わいました。「ふっ…そんなことは無いよ。」の言葉の裏には「そんなことも知らないのか、お前は。」という言葉・感情が見えてしまったからです。ただの被害妄想だと言われればそれまでですが、結局はそういう言葉として表には出てこないような、ちょっとした”うみ”のようなものが積み重なって、意見の出ない会議が出来上がっていくんです。
どれだけ「否定しないから」なんて言葉で言っても、信頼感が薄れてしまっていて誰も意見を出してくれない環境になってしまっているんです。
心理的安全性を高めるために何をする?
それでも場の心理的安全性を高めるにはどうすればいいか?まずやってみるといいと思うのは、意見を聞くこととジャッジ(判断)することを切り離す、と意識することだと思います。
メンバーから出てきた意見に対して「それはいいね、それはよくないね」「それは採用、それはできない」などとジャッジすることは、メンバーから多様な意見が出尽くした後で、皆で考えればいいことです。
最終的な判断はリーダー的な立場の方が下すにしても、その場で意見が出たそばからジャッジをしなくてもいいのではないでしょうか?…え?それではスピード感がないって?でも、そもそも意見が出てこなければ、スタートすら切れませんよね?だったらやり方を変えてみるしかないんじゃないでしょうか。
メンバーの意見に対してジャッジすることは一旦置いておいて、まずはメンバーの声を聞くこと。そして、一旦はそれを受け止めること。出てきた意見を採用するとかしないとかって次元ではなく、ただ、これが発言した人の現時点の価値観なんだな、と受け止めること。まずはそれをやってみてはいかがでしょう?
人は話を聞いてもらえると、その次も話したくなるものです。一言目を発することができたら、その後にも続けて言葉を紡ぎ出すことができるものです。だから、場作りをするという意味では、まずはメンバーそれぞれの声をできるだけ均等に聞く機会を持つことが、たくさんの意見が出る会議にするコツです。
会議で意見をたくさん出してもらいたければ、「どうやって意見を出してもらうか?」を考えるのではなく、「どうやって聞けばいいか?」を聞くことが大事なんですね。そしてもうひとつ大事なことは、「意見をください」と言うだけでは意見は出てこないということです。意見が言える仕組みが必要です。
その仕組みを提供しているのが、よさラボの活動です。
よさラボができること
僕たち『よさラボ』は、世の中のあらゆるチームが心理的安全性を高め、会議では活発に意見を出し合い、それぞれが楽しみながら活動できる世の中になることを目指して、”チームのよさがみえる会議”という活動をおこなっています。
よさ会議でやることは、「よさカード」というツールを使ってコミュニケーションをとることから始まります。最初はいきなり業務の内容ではない話題からコミュニケーションを始めることもあります。
やり方はとてもシンプルです。まずは会話のテーマを決め(例えば「今日の出来事」「嬉しかったこと」など)、50枚のよさカードの中から1枚引きます。トランプでババ抜きするときと同じ感じ。
そして、そこに書かれた文字や言葉や絵を見ながら思いついたこと、思い出したことをなんでもいいのでメンバーとシェアします。よさカードには、漢字、言葉、絵…その他にも「なんじゃそれ!」と突っ込みたくなるようなカードもあったりするので(笑)、突然目の前に現れたヘンな図柄を見て何も思いつかないってこともあるかもしれません。
でも、それもその時のあなたの感覚であって価値観の一部です。何も思いつかなければ「なんじゃこりゃ!って思った。何も思いつかないです!」とシェアすればいい。それもOKなんです。
そうやって、メンバー全員がまずは言葉を発することから、意見がジャンジャン出る会議が始まっていきます。
よさラボでは、このようなよさカードを使った会議を『よさ会議』と呼んでいますが、セミナーで体験していただくこともできるし、あなたの会社にお邪魔してよさ会議をやってみることもできます。(お邪魔するのは僕じゃなくてよさラボのチィさん、いほちゃんですが)
多くの会社・部署でも日々実施されている実績もあるようです。会議で意見が出ない…どうすればいいかわからない…とお悩みであれば、一度試してみてはいかがでしょうか?きっと、あなたのチームの会議が”ジャンジャン意見が出る会議”になること間違いなし!です。
そして…!よさカードを引いてみる体験をこのブログ上でもできるようにと、鋭意システム開発中です…!(よさラボの活動拠点である)名古屋からはちょっと遠い…でもよさカード興味ある!という方、とりあえず一度引いてみたい…という方、もしいらっしゃいましたら「よさカード引きたい!」とメッセージをお送りください。一人でもメッセージをいただけたら、頑張って急いで開発します(笑)
おわりに
実は、最近こんな本を読みました。
ウェルビーイング第一主義を掲げ、働く人の幸せを考えた会社経営をしましょうよ!といった内容ですが、この本の中で、Q&Aコーナー的な部分があります。つまり、組織運営でうまくいかないポイントについて、前野先生がQ&A形式で語られています。
その中にも、「会議で意見が出ないのは心理的安全性が低いから」という旨の記述があります。幸福学のトップランナー研究者も注目する心理的安全性の概念を、ぜひあなたのチームにも取り入れてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
- チームの心理的安全性を高めたい
- 安心して意見を言い合えるチームにしたい
- メンバーの強みが活かされるチームにしたい
- 「このチームにいられてよかった!」と思える場をつくりたい
- 「ここで力を発揮したい!」と皆が積極的に思えるチームにしたい
そんなあなたや、あなたのチームにオススメなのが「チームのよさがみえる会議」です。あなたの会社にファシリテーターがお伺いして心理的安全性の高い場作りのお手伝いをします。お気軽にお問い合わせください。
まずはちょっと体験してみたい、という方にはこちらの「チームのよさがみえるセミナー」がおすすめです。直近の開催日程はこちらから。