リーダーとしての自信がなく、迷ってばかりでした。
マネージャーだった私の悩みの種のひとつが、「部下がネガティブすぎる」ことでした。
あの頃の心の動きを書いてみます。
Contents
部下が弱音を吐いたとき
私が勤めていたのは、ある教育サービス企業。
全国にいくつものスクールがあり、小さなお子さんから70代の方まで幅広い年齢層の生徒さんにレッスンを提供している会社でした。
私は講師職ではなく、ひとつのスクールのマネジメント責任者。生徒さんのカウンセリング、営業、広告から事務作業、スクール内の掲示物まで、「レッスン」以外の仕事を全て担当しているような仕事でした。
同じマネジメント職の部下はもちろん、外国人の講師、日本人の講師(正社員もいればパートタイムの非常勤もいました)の育成やケアも私の仕事でした。
ある日、新卒入社1年目の講師が(きっと意を決して)私にこう言いました。
新人なのに、正社員採用なのでスクールの主任講師にならなければならない。
でも着任したときには前の主任講師はおらず、引き継ぎができなかった。
他校の主任講師を数時間 見学に行ったことはあるけれど、自分がやっていくイメージがつかない。
そんな内容でした。
また、担当しているレッスンについても
ちゃんと成果を出させてあげられるのか、も自信がない…
とのこと。
今は、「もっともだな。それは不安だし自信が持てないということもあるだろうな」と思います。
でもその頃の私は、そう思えず、
「自信がない、あれもできない、これもできない、って、なんてネガティブなんだろう」
なんて思ってしまいました。今思えばヒドイですね…
私は、彼女をなんとか前向きにしようとしました。
というようなアドバイス(にもなっていないけれど)をして、どうにか部下を動かそうとしました。
私自身も、リーダーとして自信がなかったのに、それを誰にも見せてはならないと勝手に思っていたのだと思います。
だから、部下が「自信がない」と表現することも受け入れられなかったのかもしれないなと思います。私も、当時、精神的にギリギリのところにいたのかもしれません。
あの頃の私に伝えるなら
とは言え、今振り返ると、彼女には申し訳ないことをしたと思います。
私は、「部下がネガティブ過ぎる」と思っていたけれど、彼女は自分の気持ちを素直に表現してくれていただけなんですよね。
今の私が、あの頃の私に伝えたいことは、「受けとめる」ことの大切さです。
「弱音を吐いていないで、前向きにチャレンジしてほしい」と相手の考え方や行動を変えようとすることは、彼女の気持ちを受けとめていないことになり、物事は解決に向かわないなと思います。
そして、それは、彼女やチームという場に「こういうことは言ってはいけないのだ(言っても無駄なのだ)」という感覚を起こし、心理的安全性を低くしてしまうことにもなります。
不安を解消しようとたり、解決するための施策を打ったりしなくても、ただ受けとめるだけで、きっと彼女は「この気持ちを知ってもらえた」ということを力に頑張っていけたはず。
だから、
というのが、今の私が伝えたいことです。
おわりに
そもそも、あの頃の私はリーダーとしての自分に自信がありませんでした。
だから、部下がネガティブだと感じたときに、「この人を前向きにさせられるリーダーでなくては!」と思い、「こう捉えなさいよ」というアドバイスをしてしまった、という面もあります。
リーダーとしての役割(万人、全てのチームに共通するものではなく、自分らしい「リーダー像」に基づく役割)を見つめ、自分で掴むことができていたら。
「受けとめる」ことに徹することができたかもしれないなと思います。
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