仕事をしていて、
ってとき、あなたはその創造的なアイデアを(誰かに提案するなども含め)素直に実行に移せますか?あるいは、思いついたけど実行できないことが多いですか?
先日、こんな話を聞きました。
創造性の高いアイデアほど、実行性は低いという研究結果があります。創造的なアイデアは、職場で提案されたり実行されることなく消えていくことが多いのです。
えぇ!そうなの?と驚きですが、確かに、会社でちょっとぶっ飛んだアイデアを提案するのには勇気が必要なことがあります。そう感じる方、多いのではないでしょうか?
この話のソースはこちらの論文ですが(この話をしてくれたのは論文著者とはまた別の人)、今回はなぜ創造的なアイデアは実行に移されないのか?という話をします。
Contents
創造性と実行性の関係
上記の論文にアクセスして、(英語は読まなくていいから)FIGURE 1という最初の図を見て欲しいのですが。
でも面倒臭いと思うので(笑)、FIGURE1を単純なイメージ図にしてみました。下の図です。この図は、アイデアの創造性と実効性の関係を表しているグラフです。創造性とは、アイデアがどれくらいぶっ飛んでるかってこと。実効性とは、そのアイデアをどれくらいの確率で提案したり実行できるかってこと。
この図からわかるように、要するに創造性が高いぶっ飛んだアイデアほど、職場では実行されることが少ないというのです。
ぶっ飛んだアイデアは、画期的なアイデアの場合もありますが、その逆もあり得ます。だから、失敗を恐れるようなマインドが働くと、こういう結果になるのは確かにうなづけます。
あなたも経験ないですか?「いいこと思いついたー!」って思ったけど、なかなかそれを周りの人には言えずじまいで胸の内に留めてしまったこと。僕は、あります。
え?みんなあるよね?僕だけじゃないと思うのですが。
創造的なアイデアを実行するために必要なこと
すごく簡略化したイメージ図を描きましたが、実はこの論文では“周囲の協力”と“ネットワーキング力”が、アイデアの創造性と実効性の関係にどう影響しているか?を調べているのです。上に描いたイメージは、実は論文に描かれている図の一部だけを示していて、周囲の協力もネットワーキング力も乏しい場合の結果でした。
じゃぁ、周囲の協力が得られて、ネットワーキング力も備えた人がアイデアを持っていた場合はどうなるかと言うと、下の図のような感じです。
違いがわかりますでしょうか?周囲の協力やネットワーキング力がある場合は、アイデアの創造性に寄らず、その実行性は変わらないのです。言い換えれば、周囲の人に恵まれている人は、ぶっ飛んだアイデアも、平凡なアイデアも、同じように提案したり実行することができるってことです。
僕はこの話を聞いたとき、これってまさに、心理的安全性の重要性を示してるなって思ったのです。
組織の心理的安全性が高く、誰もがお互いに素直な意見を言い合いえる、思いつきのアイデアを共有できる、そんな環境であれば、まず場にアイデアがたくさん出てきますから、実行される可能性も高まりますね。
自分が持っているアイデアが大したことないと思っていても、実は他の誰かが別の視点から見たら、それはとても優れたアイデアかもしれません。そんなアイデアは、言いづらかったりもするけれど、お互いに「この場でなら、発言してもバカにされたり否定されることはない」と思っているからこそシェアできるんですよね。
ご紹介した研究結果が示しているように、周囲の協力やネットワーキング力…要するにコミュニケーションが円滑で心理的安全性の高い職場あれば、突飛なアイデアにも挑戦する土壌が生まれるのです。
私たちがやるべきことは
組織・職場の心理的安全性を高めることって、一朝一夕にできることではなくて、たぶん泥臭いコミュニケーションをたくさん取っていかないとたどり着けないことなんだろうなと最近思います。
日常業務に追われすぎると、つい職場のメンバーとコミュニケーションをとることが減ってしまいますが、そこを工夫する仕掛けをどんどん取り入れていくことが大事だと思っています。
よさラボが提供する“よさカード”や“よさ会議”は、そんな仕掛けになり得ると思います。ぜひ一度、体感してみてほしいです!
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