コラム

カードをきっかけに、会話が「半歩」前へ。〜交流会主催者のための場づくり講座〜

2026/9/28

「初対面の参加者どうしが、なかなか話し始められない」
「主催者である自分ばかりが話してしまう」
「せっかく集まった時間を、あたたかなつながりが生まれる場にしたい」

そんな思いを持つ交流会主催者のみなさんと、先日「よさカード」で場づくり講座を開催しました。

今回お伝えしたのは、安心感のある場をつくるための4つのポイント。

  • 主催者自身が、少し自己開示すること

  • 早い段階で全員が話せる「チェックイン」をつくること

  • 全員が話し、全員が聴く時間を設計すること

  • 気づきや次の一歩を持ち帰る「収穫」の時間をつくること

その中で、よさカードを実際に使ってみました。

正解のないカードが、自然な言葉を連れてくる


よさカードは、「あなたは優しい人です」のように、性格を決めつけるカードではありません。

写真や言葉、数字など、一見すると“よさ”と関係なさそうなモチーフが並んでいます。
引いたカードを見て、思い出したこと、感じたこと、自分のことを、自由に話してみる。
ただそれだけです。

「うまく話さなきゃ」
「気の利いたことを言わなきゃ」

そんな力みが少しほどけていくのが、この時間の面白いところです。

今回も、同じようにカードを引いても、そこから立ち上がる話は一人ひとりまったく違いました。
カードを選ぶ方法にまで個性がにじみ、そこから自然に笑顔や相づちが生まれていきました。

「距離が、本当に縮まるような感じがした」


体験後、参加者の方からこんな感想をいただきました。

4人いたら4人、それぞれ個性がすごく出る。
私は、距離が本当に縮まるような、半歩前に出るような印象がありました。

「半歩前に出る」という言葉が、とても印象に残っています。

いきなり深い話をしようとしなくてもいい。
自己紹介を立派に仕上げなくてもいい。
カードをきっかけに、普段なら出会わなかった話題にふれる。
その小さな一歩が、「この人はこんなふうに感じる人なんだ」という発見につながります。

別の参加者の方は、
「変わり種も含まれているから、固い話だけにならなくていい」
と話してくださいました。

交流会やお茶会では、つい仕事の話や肩書きの話に寄りがちです。
でも少しだけ予定調和から外れた問いがあると、人の意外な一面や大切にしていることが見えてきます。
そこから、会話はぐっとその人らしくなります。

話せる場は、心理的安全性を育てる


今回の講座では、「全員が話し、全員が聴く」ことの大切さにもふれました。

ある参加者の方は、以前の職場で、誰もが萎縮して自由に話せなくなっていた経験から、こんな気づきを話してくださいました。

「自分はしゃべっちゃだめ」という雰囲気ができる前に、話せるきっかけをつくることが大事。
よさカードは、そのアイスブレイクになりやすいと思いました。

人が萎縮してしまうと、わからないことを「わからない」と言えなくなります。
小さな疑問も、提案も、気持ちも、表に出にくくなってしまいます。

だからこそ、最初から「一人ひとりの話を聴く時間」があることが大切です。

よさカードは、話すための答えを用意するものではありません。話すきっかけをそっと手渡し、「あなたの感じたことを聞かせて」と伝えるための道具です。

主催者のひとことが、「受け止めてもらえた」になる


場づくりにおいて、話題を用意することと同じくらい大切なのが、話された言葉を受け止めることです。

参加者の方からは、主催者がひとこと返してくれるだけで、「受け止めてもらえている」と感じる、という声もありました。

「素敵ですね」
「そうだったんですね」
「そんな経験があったんですね」

特別なコメントでなくて大丈夫です。
目の前の人が話してくれたことに、ちゃんと心を向ける。
その小さな応答が、「ここにいていいんだ」という安心感につながっていきます。

よさカードは、会話の主役ではなく、場をひらくきっかけ


よさカードがあれば、必ず場づくりがうまくいくわけではありません。

けれど、カードを一枚引くことが、初対面の人どうしのあいだに小さな入口をつくってくれます。
全員に話す番があり、誰かの話を聴き、感じたことを返してもらえる。
その積み重ねが、あたたかく、参加者が自分らしくいられる場を育てていきます。

次の交流会やお茶会で、会話の最初の一歩に迷ったら。
よさカードを広げて、「今、気になる一枚を選んでみてください」と声をかけてみませんか。

そこから、思いがけない会話と、新しいつながりが始まるかもしれません。

▼よさカードについてもっと知りたい方はこちら
https://43-labo.com/#yosa-card

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この記事のライター

高井ちずこ

よさラボの代表をしています。得意なことは場づくり、初動の推進力、カタチにすること。これらを活かし、よさラボでは主にファシリテーション、コンテンツづくり、突っ走り役を担っています!

会社概要

会社名:合同会社よさがみえるラボ

設立:2019年4月3日

代表社員:高井ちずこ

事業内容:企業研修、各種ワークショップ、オリジナルツール販売等

©️ よさラボ2026