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今日からあなたもファシリテーター!(基礎編)

2年目社員
2年目社員
今度の会議で進行役に指名された!うまくできるかな…
リーダー
リーダー
毎週、何気なく会議を回しているけれど、もっといいやり方があるのかしら。

そんな、進行役・ファシリテーターとして会議の満足度を上げたい!というあなたに贈る記事です。

Contents

ファシリテーターとは

10年ほど前までは、まだまだ聞き慣れなかった「ファシリテーション」「ファシリテーター」という言葉も、最近はよく見かけるようになりました。

ただ、その定義はやや幅があり、曖昧だと感じている方もいらっしゃるかもしれません。

もともとの英語の意味は、「円滑化」「促進」などです。
そこから、会議やプロジェクトが円滑に進むよう支援する・働きかける関わりのことを「ファシリテーション」、それをする人の「ファシリテーター」と呼ぶ、と理解していただくと分かりやすいかと思います。
目的に向けて中立的な立場で関わることが多いのですが、これは必ずそうだとは一概には言えません。

ファシリテーターとはこうあるべき、といった情報を見聞きされたこともあるでしょう。
それもまた、さまざまな主張があり、またファシリテーション・ファシリテーターにもさまざまなタイプがある現状なので、自分やチーム状況に合ったものを取り入れることが大切です。

ここでは、私たち よさがみえるラボ の「ファシリテーション」のポイントをお伝えしていきます。

  • 全員の声を平等に大切にする場
  • 全員参加型の場
  • 心理的安全性が高く、誰もが思ったことを言いやすい場

会議をこのような場にしたい!
これができるファシリテーターになりたい!
という方に向けて、重要な基礎となる3つのポイントをお伝えします。

まずはこれだけやってみよう!3つのポイント

高井
高井
ファシリテーションや場づくりは奥が深く、意識するポイントもたくさんあるものです

でも。
全ての土台になる3つのポイントを押さえておけば、スキルや臨機応変な判断を含む応用的なことは、その上に積み上がっていく、と思うのです。

①会議を始める前の、ファシリテーター自身への質問

会議が始まる瞬間まで、その会議のことは考えない。始まってみたらどうにかなるでしょ!
…というのはやめましょう。

会議が始まる前に、自分との対話の時間を取りましょう。いわば「自分会議」です。

そして、自分にこの質問を投げかけ、答えてみてください。

この会議が終わったとき、どうなっていたら最高?

2年目社員
2年目社員
会議が活発な雰囲気で、皆が意見を言えて明るい気持ちになっていたら最高!
リーダー
リーダー
●●が決まって、皆がすぐ動き出せる状態になっていたらベスト。

決まると良いこと、雰囲気、会議でこんなことが起きたら良いと思うこと、参加メンバーの様子…それらをイメージしながら、答えてみましょう。

この答えは、手帳やノートなどに書き留めておくと良いですね。

②これが最重要!「受けとめる」

ファシリテーターは、場を盛り上げないといけないのでは?
それにはテンションを上げないといけない?

そう思っている人もいるでしょうか(笑)
大丈夫。いつも通りのあなたのテンションで臨みましょう。(普段テンションが高い人は、下げなくても大丈夫です!笑)

ファシリテーターとして一番大切なのは、テンションで盛り上げることではありません。
それよりも、参加者の皆の意見を引き出し、それにより場が活発になることを目指します。引き出すというより、自然に意見がその場に出される空気をつくる、と思っていただくと良いでしょう。

それには、場にいる人たちが「言っても大丈夫そう」「出したら受けとめてもらえる」と感じることが必要です。

だから、ファシリテーターは「受けとめる」在り方でそこにいることが最重要となります。

高井
高井
そう。「受けとめる」って、どんな言葉を言うかよりも、どう思ってそこにいるか、なのです。

「どんな意見が出てきてもOK!」と心から思ってそこにいること。それは、思った以上に場の空気感に影響します。受けとめてもらえそうかどうか、ここは安心できる場なのかどうか、を参加者はファシリテーターの表情や雰囲気から無意識に感じとるものです。

また、会議の初めにチェックインを取り入れるのもおすすめです。
場の全員が早い段階で発言し「受けとめられた」という体験を得られるので、「受けとめ合う」場を作りやすくなるのです。

会議スタート時に大切なのは「チェックイン」!一口に「会議」といっても、様々なものがありますよね。 定例会議、進捗会議、商品開発のための会議、チーム結成時のキックオフ会議など。 ...

チェックインを「ファシリテーター」としてどう捉えるか、という視点をご紹介した記事もありますので、ご参考にどうぞ。

③誘導しない、信頼する

強引に結論を決めようとしたり、すべての意見を集約してまとめたりする必要はありません。

もちろん、その会議のゴール(到達したいところ)を意識し、場全体がそこへ向かうような働きかけは必要です。
例えば、話が脱線していたら「もう一度ここの話に戻ろう」と促したり、「今日の会議で、●●までは決めたいんだったよね」と確認したり。

そうではなく、「自分が結論を出さなければ!」「まとめなければ!」と思うと、そのときのその場ではなく、「都合の良い結論」にファシリテーター自身の目が向いてしまいます。

すると、無意識のうちに「この方向でまとまってほしいな」と思い、「反対意見出さないで」オーラが出てしまったり(笑)、「あなたが思っているのはこういうことでしょ?」と相手の意見を誘導しようとしてしまったりするもの。

それは「受けとめ合う」空気感を薄め、「思ったことを言いづらい」と感じる人が出てきてしまうことにつながります。

到達したいところ(●●を決める、など)を押さえ、「受けとめる」在り方をキープできていたら、結論は落ち着くべきところに落ち着きます。
(たとえ、決めたかったことがどうしても決まらなかったとしても、それはそのとき必要なことが話し合われ、「今は決められない」というベストな結論に到達した、となるはず。)

「参加者全員でつくる場」を信頼することがポイントです。

おわりに

これで、今日からあなたもファシリテーターです!

ファシリテーションのスキルはさまざまありますが、まずは上の3つのポイントだけ意識して、会議に臨んでみてください。

会議中、手元に、①の質問のあなたの答えと、②「受けとめる」③「誘導しない、信頼する」などの言葉をメモして見えるように置いておくのもオススメです!

ぜひ活用してみてください。

以前ご紹介しました、会議の事前準備シートもまだまだプレゼント中です。
合わせてご活用ください。(今日のポイント①の質問に答えてから、会議の準備シートの記入に進むのが良いでしょう)

 

ABOUT ME
高井ちずこ
よさラボの代表をしています。得意なことは場づくり、初動の推進力、カタチにすること。これらを活かし、よさラボでは主にファシリテーション、コンテンツづくり、突っ走り役を担っています!
「ここに居られて良かった」と思えるチームになる
  • チームの心理的安全性を高めたい
  • 安心して意見を言い合えるチームにしたい
  • メンバーの強みが活かされるチームにしたい
  • 「このチームにいられてよかった!」と思える場をつくりたい
  • 「ここで力を発揮したい!」と皆が積極的に思えるチームにしたい

そんなあなたや、あなたのチームにオススメなのが「チームのよさがみえる会議」です。あなたの会社にファシリテーターがお伺いして心理的安全性の高い場作りのお手伝いをします。お気軽にお問い合わせください。

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